2014年10月30日木曜日
後数年でなくなる(かもしれない)旧メイン空港、ヘルシンキ・マルミ空港でランチしてきた
以前「林を抜けると飛行機注意の看板が!?あまり使われなくなったフィンランド首都の元主要空港の中に入ってみた」という投稿でご紹介したマルミ空港は、今のまま行くと、2016年から2020年頃には無くなってしまいます。現在それを止めるために署名活動なども行われているようです。
そんなマルミ空港内に存在し、以前の投稿でもチラッと書いたカフェ/レストラン「Gate1」に行って来ました。
雪の降った先週ほどの寒さはなく、今日は10度ほどの気温だったものの、風が強かったせいもあってか空港についた午後1時30分頃には飛行機は全く離着陸していませんでした。
Gate1のランチ時間は午後2時に終わってしまうのですが、風が強く飛行機が飛ばなかった/飛行機を飛ばせなかった人が多かったのか、結構な数の人が昼食を食べていました。今日はサラダ、「ペストヌードル」(バジル系の味付けがされているスパゲッティみたいなの)、フライドチキン、ほうれん草スープ、「kotikalja」(ホームメイドビールのようなもので、アルコールはほとんど入っておらず、甘みが強い)、コーヒー/紅茶やクッキーなどをビュッフェ/バイキング形式で食べれました。お値段は一般的なランチビュッフェとそう変わらない9.30ユーロ(約1300円)、お味もなかなかでした。
メニューや営業時間はGate1の公式サイトでどうぞ。
子供用にお絵かきができる小さなテーブルも。
壁には飛行機の絵や写真が飾ってありました。フィンランド空軍の機体には、継続戦争まではhakaristi/ハカリスティ(所謂鉤十字だが、ナチスとは関係ない)がついていました。
こちらは1971年からの飛行機関連雑誌のよう。
午後3時頃には風が弱まったのか、ヘリコプターが離着陸していました。
ちなみにトイレには…
こちら男子トイレの小便器。最近ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(今の首都メイン空港)や、ヘルシンキ市内のモダンなトイレは、水を流さない仕組みの男子トイレがメジャーになりつつありますが、こちらは最近では見かけない形状。以外なことに三菱のマークがついていました。
この(寂れた)空港を無くならせないためにも皆さん是非マルミ空港を訪れてみてくださいね。
(abcxyz)
2014年10月29日水曜日
夜のヘルシンキに輝く緑のレーザーは一体ナニ?
ヘルシンキの空による輝く緑のレーザーを見たことはありませんか?
ヘルシンキ大学の天文台の屋上からカッリオ教会(Kallio Church)の塔まで、Unioninkatuの通りの上を一直線に照らしだすこのレーザー。これは、1812年にヘルシンキがフィンランドの首都になってから200年を記念し(たのとちょうどその年にワールド・デザイン・キャピタルにヘルシンキが選ばれたので)2012年に作られたものでVesa Honkonenという方によってデザインされた「The Blue Line」という作品です。
カッリオは、区画あたりのバーの数がフィンランドで一番多いとも言われる地域です。夜のヘルシンキでアルコールを飲みたくなったら、緑のレーザーの指す先を目指すのも悪くないかも?
[via Helsinki 200]
(abcxyz)
2014年10月27日月曜日
携帯バッテリー充電器「Puro」はフィンランド語で「小川」の意味だけど、イタリア語では…?
誕生日プレゼントとしてもらった2200mAhの携帯バッテリー充電器「Puro」。「Puro」はフィンランド語では「小川」を意味するし、ワットとかアンペアの説明には水流を使われることも多いのでフィンランドの会社かとおもいきや、作っているのはイタリアの会社。スマホカバーなども作っている会社で、オシャレなデザインには自信があるのか「Italian Style」、「Designed in Italy」とも書かれています。
じゃあもしかしたらイタリア語で「puro」は別の意味なのかと思い調べてみると「純粋な」だとのことでした。
パッケージにはフィンランド語で「Ulkoinen akku」との説明の下には、日本語でも「外部バッテリー」と書いてありました。
Italian:pure
Finnish: creek
(abcxyz)
プラハで見つけた日本:ハローキティのジュース
チェコの首都、プラハでみつけたコンビニ、Żabka(Wikipedia日本版の記事によれば、ポーランド発のチェーンのよう)
で目に留まったのは、ハローキティのジュースでした。果汁30%の「マルチフルーツ」ジュースで、保存料は不使用、とのこと。
裏側にはちゃんとサンリオのライセンスマークがついています。
英語でも原材料の表記がなされていますが、製造元はスロヴァキアのようです。
(abcxyz)
2014年10月23日木曜日
プラハ旅行:「デンマークのアイコニックな家具展」プレビュー展示のデザイナーズチェアの顔ぶれが超豪華!
プラハにあるGalarie Pavilonというギャラリーでは、11月29日まで「Icons of Danish Furniture」(デンマークの家具アイコン)という展示をしています。残念ながらそちらには行くことができなかったのですが、「建物の中を通り抜けることのできる通路になっているところ」でその展示の無料プレビュー展示のようなものが行われていました。そこでは、通路の片面にずらーっとデンマークの有名デザイナーによる椅子が展示されていました。
ヴァーナー・パントン / Verner Panton
(左より)
「Panton Junior」(パントンチェアの子供用バージョン)、「Flower Pot」(ランプ)「Classic Pillow Geometri」(クッション)、「Panton Chair」
ポール・M・ヴォルター / Poul M. Volther
「コロナチェア」、「ヴォルター J110 チェア」、「J107 チェア」
アルネ・ヤコブセン / Arne Jacobsen
「エッグチェア」、「スワンチェア」、「アントチェア」、「グランプリ(GRAND PRIX)」、「セブンチェア」
ポール・ケアホルム / Poul Kjærholm
「PK33」(テーブル)、「PK22」
ハンス・J・ウェグナー / Hans Jørgensen Wegner
「PP130 サークルチェア」
ボリス・ベルリン / Boris Berlin
(デザインユニット「ISKOS — BERLIN」のアレクセイ・イスコスじゃない方)
(ポール・クリスチャンセンと組んでやっていたデザインスタジオ「Komplot Design」の時のデザインである?)「Calabash」(ランプ)、「Nobody」
セシリエ・マンツ / Cecilie Manz
「Caravaggio」(ランプ)、「Wicker Basket」(机の上の小物入れ)、「Minuscule Table」(テーブル)、「Minuscule Chair」
ルイーズ・キャンベル / Louise Campbell
「Collage Pendant」、「Collage Floor」
トーマス・ベンゼン / Thomas Bentzen
「DLM」(テーブル)、「COVER」、「AROUND」(テーブル)
キャスパー・サルト / Kasper Salto
「Nap」(肘掛けあり)、「Lille Ven」(テーブル)、「Nap」(肘掛けなし)、「Juicy」(ランプ。トーマス・シグスゴーと「Kasper Salto & Thomas Sigsgaard」としてデザインした)、「Ice」
展示に関する情報が書かれているコーナーのこちらの椅子はアルネ・ヤコブセン / Arne Jacobsenの「Drop Chair」
11月29日までにプラハに行かれる用事のある方は「Icons of Danish Furniture」展をお見逃しなく。「いやいや、わざわざデンマークの家具を見るためにチェコに行くのはおかしいでしょ」と思われる方もおられるかもしれませんが、チェコのほうがデンマークよりもだいぶ物価が安いことを考えるとそれも悪くないかもしれませんよ。
(abcxyz)
2014年10月22日水曜日
2014年10月21日火曜日
子供は両親を選べない。心に突き刺さるアルコール中毒問題を描いたフィンランドのCM
日本からは、フィンランドの教育や社会福祉ばかりに注目が集まり、フィンランドに「理想郷」的なイメージを持たれている方も多いかもしれません。でもフィンランドは一人あたりのアルコールの消費量も多く、アルコール関連の問題もたくさんあります。
そんな中で、子供を持つアルコール中毒者の胸にグサリと突き刺さるであろうCMが公開されました。「The Orphanage」(孤児院)と題されたこのCMでは、幼い姉と弟が様々な「両親」をウィンドウショッピングするかのように見て回るものの、最終的には酔って喧嘩ばかりしている自分たちの両親の待つ現実に引き戻されるというものです。
最後には「子供は親を選べない。でも、もしそうできたら?」と問いかけるこの動画、皆さんはどう思われたでしょうか?
「Fragile Childhood」(脆い子供時代)というキャンペーンの一環として作られたこの動画は、9月の公開以来30万回以上再生され、なんとアメリカの俳優アシュトン・カッチャーの目にも留まり、自身のFacebookページでシェアされているようです。
実際に私のフィンランドの友達の中にもアルコールを飲んでは酔っぱらい、夜中まで大声で喧嘩ばかりしている両親を持つ人を何人か見てきました。自ら心当たりのある方はこれを機にアルコール問題を取り扱う機関などに連絡してみるのもいいかもしれません。
Uutta suomalaista viinavalistusvideota ylistetään maailmalla – Hollywood-tähtikin kehui [NYT]
(abcxyz)
そんな中で、子供を持つアルコール中毒者の胸にグサリと突き刺さるであろうCMが公開されました。「The Orphanage」(孤児院)と題されたこのCMでは、幼い姉と弟が様々な「両親」をウィンドウショッピングするかのように見て回るものの、最終的には酔って喧嘩ばかりしている自分たちの両親の待つ現実に引き戻されるというものです。
最後には「子供は親を選べない。でも、もしそうできたら?」と問いかけるこの動画、皆さんはどう思われたでしょうか?
「Fragile Childhood」(脆い子供時代)というキャンペーンの一環として作られたこの動画は、9月の公開以来30万回以上再生され、なんとアメリカの俳優アシュトン・カッチャーの目にも留まり、自身のFacebookページでシェアされているようです。
実際に私のフィンランドの友達の中にもアルコールを飲んでは酔っぱらい、夜中まで大声で喧嘩ばかりしている両親を持つ人を何人か見てきました。自ら心当たりのある方はこれを機にアルコール問題を取り扱う機関などに連絡してみるのもいいかもしれません。
Uutta suomalaista viinavalistusvideota ylistetään maailmalla – Hollywood-tähtikin kehui [NYT]
(abcxyz)
2014年10月20日月曜日
プラハで見つけた日本:お洒落なラーメンバー(と片言の日本語を話す店員さんの居る可愛い小物屋さん)
プラハにもやっぱり怪しげなお寿司屋さんはたくさんありますが、こちらはなんだかファッショナブルなラーメン屋さんです。
中には入っていないのでお味の方は分かりませんが、メニューの方は「醤油、塩、味噌」などの一般的なものから、うどんや焼きそば、照り焼き、枝豆、など一通りそれらしいものがそろっているよう。ただ、お値段はチェコの基本的な物価の安さを考えると(そして「ラーメン」という食べ物に私が持っている価格帯のイメージから考えると)、ラーメンが200コルナ程度(日本円で1000円くらい)というのはやっぱりお洒落なレストランという立ち位置なんでしょうね。今度入ってみようかな。
---追記---
その右隣には、カラフルで可愛らしい多種多様な小物をたくさん集めたお店があるのですが、そのお店の中には「1・2・3・ダー!」を含む片言の日本語を話す店員さんがいました。その店員さんと適当な日本語で会話をしていたら、帰り際に出口に立っている警備のおじさんも「サムライ!」と言ってくれた、楽しいお店でした。また、フィンランド語も「モイモイ、キートス!」と話していましたよ。
(abcxyz)
2014年10月19日日曜日
フィンランドの変なムーミンキャラ像: ヘルシンキ空港にあるスナフキンの像がコレジャナイ系で怖い
2014年10月18日土曜日
ちょっとチェコまで行って来ます。そしてこれがプラハのrahaだっ!
2014年10月17日金曜日
フィンランドの変な飲み物:サルミアッキ味のロングドリンク「Longi - Salmiakki Sitruuna」
Mallaskoskiというセイナヨキ発祥のアルコール飲料ブランドが出している「Longi - Salmiakki Sitruuna」というロングドリンク/Lonkero。アルコール度4.7%です。(Lonkeroに関しては「フィンランドの物の値段:ビールのレモンソーダ割り / Foster's Radler 0.5L」の投稿で紹介していますのでご存じない方はそちらをどうぞ。)
匂いはSitruuna(シトラス)系のLonkeroの味に、ほ~んのりとリコリス系の香り。コップに注いでみると…
白くてやっぱりサルミアッキっぽさは全然なし。黒いドロッとしたサルミアッキっぽいものを期待したのに…。
飲んでみると、味もLonkeroっぽい感じですが、後味がちょっとだけサルミアッキ…というかはリコリスっぽい風味です。サルミアッキ好きとしてはちょっと残念。サルミアッキ好きなフィンランドの友達も「今ひとつ」と言っていました。
(abcxyz)
2014年10月12日日曜日
70年台にシュワちゃんはフィンランドのデパートでビタミン剤の販売員をしていた!
フィンランドを訪れる「シュワちゃん」ことアーノルド・シュワルツェネッガーさんに来店してもらおうと爆発満載の動画を公開していたミリタリーショップのVarustelekaですが、結局そのお店を訪れたという話は聞こえてこず。結局Helsingin Sanomatによれば、シュワちゃんがフィンランドを訪れたのは「どうやって成功するか」なんていうビジネス講座のためだったよう。シュワちゃんによれば、成功のためには5つのポイントがあるようで:
・夢を持て
・大きく考えろ
・シニカルな人の話を聞くな
・いっぱい働け
・もらうだけじゃなく周りの人にあげろ
だそう。この講座には沢山の人が来たようです。
どうやらシュワちゃんが最初にフィンランドに来たのは1971年。シュワちゃんはヘルシンキのデパート、Stockmanでビタミン剤を販売していたそうです。当時のフィンランドにはシュワちゃんほど鍛えて筋肉をつけていた人はなかなか居なかったようで、シュワちゃんのでっかい筋肉に驚いていたそうですよ。
[via Helsingin Sanomal 10. Lokakuu 2014]
(abcxyz)
2014年10月10日金曜日
2014年10月9日木曜日
フィンランド最大紙に日本人ノーベル物理学賞受賞者たちの業績を称えた記事が
フィンランド最大の新聞Helsingin Sanomatの2014年10月8日版に、ノーベル物理学賞を受賞した3人の日本人教授たちの記事が載っていました。「1000年の光でノーベル賞」と題された記事で、「現在世界で使用されている電力の五分の一がライティングに使われている」、「LEDは白熱電球よりも50%以上効率的」など書かれています。
また、記事右上に見えるのは観光名所でもあるフィンランディア・ホール(Finlandia-talo)。フィンランドの超有名建築家/デザイナーAlvar Aalto設計のコンサートホール/議事堂です。夜になるとライトアップされるこの建物のライティングにもLEDが使われているんですね。
(abcxyz)
2014年10月8日水曜日
2014年10月7日火曜日
フィンランドのミリタリーショップがシュワちゃんを来店させようと頑張ってる!
フィンランドの首都ヘルシンキにある、ヨーロッパ最大のミリタリーサープラスショップVarusteleka。店内には昔の戦争から現代の軍隊まで、実際に使われた衣類を始めとする軍用品がところ狭しと並ぶお店です。
今月、『ターミネーター』などでお馴染みのアメリカの俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーがフィンランドを訪れるのに合わせ、シュワちゃんをVarustelekaに来店させようとお店が動画を作っています。そのことについてKotaku Japanで「フィンランドの軍隊ショップが火薬満載動画でシュワちゃんにラブコール」として記事にしましたのでどうぞ。
今月、『ターミネーター』などでお馴染みのアメリカの俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーがフィンランドを訪れるのに合わせ、シュワちゃんをVarustelekaに来店させようとお店が動画を作っています。そのことについてKotaku Japanで「フィンランドの軍隊ショップが火薬満載動画でシュワちゃんにラブコール」として記事にしましたのでどうぞ。
2014年10月6日月曜日
林を抜けると飛行機注意の看板が!?あまり使われなくなったフィンランド首都の元主要空港の中に入ってみた
Malmi(マルミ)のあたりで林を抜けて歩いていると、突然「飛行機注意」の看板が。
そう、ここはヘルシンキ・マルミ空港(Helsinki-Malmin lentoasema)!現在多くの国際便が離着陸し、日本へ/からの直行便も出ているヘルシンキ・ヴァンター空港が1952年にオープンするまではフィンランドの主要空港だったところ、それがこのヘルシンキ・マルミ空港です。
レトロな噴水がなんだか昔懐かしい雰囲気を醸し出す空港の建物に入ってみましょう。
入り口にはヘルシンキ・ヴァンター空港にも置いてある石で出来たクマの車止めが。
ヘルシンキ・マルミ空港が運用開始されたのは1936年だそうです。それもあってか、なんとも雰囲気のあるところです。写真は撮り忘れてしまいましたが、この空港がまだ主要空港として使われていた当時の(戦前・戦中・戦後とかの)空港の写真も展示されていました。
私が訪れた時にはもう時間が遅く閉まっていましたが、空港内には現在もカフェ・レストランが存在します。
空港内に展示されていた写真の一つ。空港を上から見るとこんな感じのようです。
現在でも小型機の離着陸が頻繁に行われていますし、飛行機操縦免許を取るためのスクールも存在しています。
周辺にはフィンランド航空協会の建物も。
また今度、空港内のカフェ・レストランにも行ってみようかな。
この空港についての歴史や詳細はWikipedia日本版のページ「ヘルシンキ・マルミ空港」が詳しいのでそちらをどうぞ。
(abcxyz)