häijyy (ハいユー) ― 「俳優」 じゃなくて 「いじわる~」
「häijy」は形容詞で「意地悪」ですが、語尾を伸ばして「häijyy」というと「いじわる~」といった意味になります。
Japanese:はいゆう haiyuu
・俳優(actor)
Finnish:mean (adjective)
2017年1月20日金曜日
2017年1月17日火曜日
フィンランドセンター発行の無料誌『Koivu』はフィンランドについての知識が盛り沢山!
そういえば皆さん、、Suomen Japanin Instituuttiこと「フィンランドセンター」ってご存知でしょうか?日本とフィンランド両国の学術文化交流の架け橋であるこの組織、留学や研究、文化交流活動などを橋渡ししてくれるところなんです。
そんなフィンランドセンターが毎年発行する日本語の雑誌『Koivu』(フィンランド語で「白樺」)の2016年号は「言語、文化、教育」がテーマとなっています。
「フィンランドの言語環境」としてフィンランドでの言語教育について、フィンランドの英語教育、語学力、フィンランドの書き言葉の歴史などの他、フィンランド人が日本語を学ぶことについて、フィンランドの学校スケジュール…さらにはフィンランドの民族叙事詩『カレワラ』の日本においての歴史を『「大フィンランド」思想の誕生と変遷――叙事詩カレワラと知識人』を記した石野裕子さん、そしてフィンランドの小説『水の継承者 ノリア』を翻訳された末延 弘子さんによる翻訳家視点でのフィンランド語への眼差しなどなど、盛りだくさんの内容です。
さらに、実はこのブログ「空耳フィンランド語」も取り上げられているんですよ(11ページ)!
可愛らしいイラストは、イラストレーターのKatariina Hirvonenさんによるもの。
『Koivu』はフィンランドセンターの「フィンランドセンターとは」ページの「Koivu」タブからPDF版を無料で読むことができる他、フィンランドセンターに連絡すれば印刷版も送付するとのこと(数量限定)。フィンランドに関して興味のある方は必読の内容となっていますのでぜひ読んでみてくださいね。
(abcxyz)
2017年1月16日月曜日
フィンランドでの日常生活を一人の日本人の視点から描いたエッセイシリーズ最新刊発売しました
フィンランドでの日常生活を一人の日本人の視点から描いたエッセイシリーズ最新刊『ある日フィンランドで、北極圏に行ってきた。―ラップランドの話とフィンランドから見たスウェーデン―』をAmazon Kindleストアで発売しました。「Kindleストア」での販売となっていますが、スマホやパソコンからでも閲覧できます。
本書の内容
今回は「フィンランドからみたスウェーデン」、そして北極圏ラップランドでの年越し経験を中心に綴っている。フィンランド人の病気の治し方にはじまり、野良猫が居ない理由、「美味しい」フィンランドの料理の話、スウェーデンとの歴史に愛憎関係、オーロラ、トナカイ、サウナまで、写真を交え、日本では目にすることのないフィンランドの姿を紹介する。
もくじ
11月1日 冬の近づき
11月2日 インフルエンザワクチン
11月3日 酒とタールとサウナと風邪と
11月6日 「美味しい」フィンランドの料理
11月7日 冬と猫
11月23日 「フィンランドからみたスウェーデン」
―フィンランドとスウェーデンの歴史関係
―フィンランド語とスウェーデン語系フィンランド人
―スウェーデンに対する感情の世代差
―フィンランドの王
12月28日 北極圏へようこそ
12月29日 サウナと雪と擦り傷と
12月30日 トナカイとオーロラを見つめて
12月31日 打ち上げ花火
1月1日 新年の抱負
1月3日 さらばイヴァロよ
おわりに
(16246文字)
元々「ある日フィンランドで」は、このブログを始めるよりも随分昔、2010年に何冊か書いて電子書籍販売サイト「パブー」で出版していたものです。
(abcxyz)
2017年1月15日日曜日
Disney Depicts Japanese Inappropreately フィンランドの『ドナルドダック』コミックで描かれてる日本人が適当すぎる
(下に日本語でも記しています)
Come on, it's 2017 already! And Finnish version of Donald Duck comic "Aku Ankka" has made yet another politically incorrect or rather WWII-era-war-propaganda-type-stereotypical depiction of a Japanese character.
Why is it inappropriate? If it was a comic meant for adult, then I probably didn't complain. But this weekly Aku Ankka comic in Finland is for everyone, but mainly for small children. There are many Finnish people who learned to read Finnish language with the series. Aku Ankka is read by many Finnish people, and of course there are many Asian- and Japanese-Finnish children in Finland, unless you are living in a fairly-tale land made by Perussuomalaiset (Finns Party or True Finns, a political party).
In [Walt Disney Roope-Setä: Saku on pahin](H 90109, Story by: Evert Geradts, Art by: Mau Heymans), the story depicted a strangely named friend of Scrooge McDuck, "Kiwi Kowakaveli"*, from Japan visiting Scrooge. Although he greets Scrooge and Donald "Konnichiwa", a greeting word in Japanese, he then starts to tell "In Japan, we do this and that", and some of these are something I've never heard of as a Japanese person. For example, "In Japan, it is an honor to be infected" (by visiting your business partner's house to greet his wife who is infected by a weird disease called "kirahvi-influenssa", giraffe-flu).
*Kiwi Kowakaveli isn't Japanese name at all, but probably "kivi" (stone), "kova" (hard), "kaveri" (friend, and who doesn't know Japanese often mispronounce R and L), in Finnish.
Also, I don't like that Kiwi is depicted as small eyed glassed figure who has his business suit's both sleeves put together (I've never seen anyone like that in Japan, and trust me, I'm Japanese). What this resembles to me is some WWII propaganda illustrations, but maybe without teeth showing from it's mouth, but then again a duck doesn't have any... But we aren't having the World War II anymore!
(From 1943, instead of counting sheep, let's count how many Japanese soldiers eaten by alligators. Story: Bob Karp, Art: Al Taliaferro)
I know in Donald Duck comics in the 40's has depicted Japanese people as enemies, and these comics has also published as "Aku Ankka Päivästä Päivään 194X", but that's a different thing. That's for collectors, that's for historical values (and even then, some pages were blacked out as "Donald was a bit too passionate about the war"). But this Aku Ankka comic I'm talking about is something you subscribe and arrives to your house weekly, with advertisements of video games and a fruit juice brand, clearly its main readers are children.
(Well, actually not blacked out, but more like white out, whitewashed, hmmm what's the word? On 1942 there was a one-week amount of comic strip cut out from this Donald Duck comic strip collection, and it was removed by its American publisher.)
I also know that sometimes in Aku Ankka, there can be a fictional country that has resemblance to a real country, but with different name and stuff. That's something adults can understand as a satire of the particular country. But I don't see this issue depicting a Japanese character as a satire, it's a false information. For children, who is learning about the world, either from school education, books, TV shows, movies, and comics, those materials meant for children, should be provided with a politically correct information.
For example, on the same issue of Aku Ankka, it explains about the history of the Finnish flag. And in the article, it mentions about the cross-shape the flag has as "cross-shape connects it as a Nordic flag tradition" never mentions about religious aspect (here is a hint, Christianity) of it. So the article avoided mentioning about religion, why? Trying to be more political correct, or religiously-aware? Then why not be real-world-aware? Come on Disney!
またしても。「ドナルドダック」のフィンランド語版コミック『Aku Ankka』に、変な日本人のキャラクターが登場した。日本から来たRoope Ankka(スクルージ・マクダック)の友達、Kiwi Kowakaveliだ。
このKiwi Kowakaveliという名前は、発音すれば「キヴィ・コヴァカヴェリ」といったところ、kivi(石)、kova(硬い)、kaveli(「kaveri」なら「ダチ」とか言った意味。日本人に「r」と「l」の区別がつかないということは世界的にも知られているのでそのせいかも)と分解できる。またフィンランド語で「w」(kaksois-v / ダブル・v)は最近では「v」に置き換えられてきており、あまり使用されていないために古風な印象を受ける。
メガネを掛けてスーツを着た、目の小さいアヒルで、「Konnichiwa」(こんにちは)と挨拶も日本語で行うものの、常に袖を合わせている姿などは日本的ではなく、悪い味方をすれば教科書で読んだ第2次世界対戦当時の風刺画のようだ。出っ歯こそ無いが、アヒルには歯がないので当然か。
「日本では重要なビジネス会議をする際には、相手を家に招き、家族にも会わせないといけない」ということで、RoopeとAku、そしてその場で作り上げた「偽の家族」に会わせるというストーリー。Akuの家に招待し、Akuの妻を紹介することになるが、Iinesに断られたので、仕方なく妻は感染症(キリン・インフルエンザ)に罹い寝ていることにする。しかし「日本では、感染させられるのは誇りだ」と無理に会おうとするのでAkuの甥であるヒューイ・デューイ・ルーイのどれかにかつらをかぶせ、妻のふりをさせることに…
という話なのだが、現代っ子だし親がビジネスパーソンではないので「ビジネス相手と家族ぐるみのミーティング」をするかどうかはなんともコメントできないが、感染症にかかった人物に会うことで「感染させられるのが誇り」なんて聞いたこともない。
昔の新聞に掲載されていたドナルドダックを集めた本などには1940年台のあからさまに「日本が敵」として描かれている物があり、それらも出版されている。しかしそれはあくまでもコレクター向けのもの(それでも中には「ドナルドは戦争に情熱を傾けすぎた」とのことで黒塗りになっている頁もある)。今回話しているのは毎週家まで届く購読するコミックで、そのメインの読者が子供であることは、その中の広告としてでてくるゲームやフルーツジュースの広告からも明確だ。
Aku Ankkaの作中には実際の国によく似ているが違う名前の国などもでてくる。それらは大人に向けた風刺だろう。しかし世界について学ぼうという子供にとって、学校での教育であろうが、本であろうが、テレビ番組であろうが、映画だろうが、コミックであろうが、子供に向けた教材は正しい/ポリティカリー・コレクトな内容であるべきだ。
例えば、Aku Ankkaの同じ号にはフィンランドの国旗のデザインについての解説が歴史を交えて説明されている。その中では旗の十字は「北欧の旗伝統につながる」とだけ書かれており、その宗教的な起源には一切触れられていない(ヒント:キリスト教)。なぜ宗教について触れないのか?ポリティカリー・コレクトで宗教にも配慮したな内容を目指した?ならなぜ現実世界に配慮したものにできないのか?
image by Aku Ankka 164004-17-02 N:o 2 - 11.1.2017, Walt Disney Roope-Setä: Saku on pahin (H 90109)
(abcxyz)