4月30日から5月1日はVappu!Vappuは春と労働と学生のお祭りです。
4月30日はVappuイブで、午後六時にEsplanadi公園にあるHavis Amandaの像の上に高校卒業式の時に被る黒いツバの白い帽子をかぶせ、盛大に酔っ払います。
今はかもめが頭の上にいるが、Vappuイブ午後6時にはこれが帽子に変わる。
5月1日のVappuはみんな二日酔い、もしくはピクニックに繰り出します。また労働関連のデモマーチがあります。日本でもこの日はメーデーですよね。
街中に人が溢れ出し、「あれ、ヘルシンキってこんなに人多かったっけ!?」と思うような人混みに。もちろん公共の交通機関も混み合います。
Vappuには色とりどりの風船も沢山売り出される。ムーミン柄のもあれば、子供向けハリウッドCGアニメのキャラも。写真では見づらいですが右奥に風船をたくさん持った人が。
フィンランドに滞在届を出している方には在フィンランド日本国大使館からの注意喚起のメールも届いているはずです。注意するに越したことはないものの、自らも酔っ払ってしまわないようにして、酔っぱらいからは距離を起きましょう。そうしている限りは、大使館の注意のように暴力沙汰に巻き込まれたりスリの被害にあうこともないはずです。ただし、酔っぱらいの人数は半端じゃないですし、中には変な麻薬を使う連中も居ます。ビール瓶が割れた破片も街中に散乱するので、薄い靴を履く方はお気をつけください。
Marimekko本社の食堂にもVappuの飾り(風船とリボン)が。
酔っ払いに絡まれたら「Hyvää vappua!/ヒュヴァー・ヴァップア!」(良いVappuを!という意味)とにこやかに言い放ち、酔っぱらいの前から立ち去るのがいいでしょう。
(abcxyz)
2017年4月28日金曜日
2017年4月27日木曜日
世界報道自由ランキング2017、5年連続1位のフィンランドは3位転落。首相の「シピラゲート」事件が影響。日本は変わらず72位
なんだかもうブログタイトルを「フィンランド・ネガティブ情報ブログ」とかにしたほうがいいってくらいにポジティブなネタを書いていませんが、今回もまたネガティブな話題です。
世界報道自由ランキングでこれまでこれまで5年連続1位の座に居座っていたフィンランドですが、今年は3位に落ちました。
Reporters Without BordersによるThe World Press Freedom Index(世界報道自由ランキング)、フィンランドに替わって1位の座を得たのはノルウェー、2位はスウェーデンとなりました。日本の順位も近年、福島原発や特定秘密保護法、安倍政権のせいで下がっていましたが、今年は昨年と同じで72位でした。
フィンランドがトップの座を明け渡したのは当然ながら当ブログでも取り上げたり(風刺アニメ作ったりしている)フィンランドの首相Juha SipiläによるSipilä-gate(シピラゲート)のせいです。これで国際的なランキングで正式にフィンランドの順位を下げる事となりました。今後フィンランドの報道の自由がどうなるかも心配なところです。
[via Reporters Without Borders]
(abcxyz)
2017年4月24日月曜日
ヘルシンキ中心に新しくできた寿司屋さんが失敗だった件。美味しいのが食べたかったらMakkarataloのHankoに行こう
ヘルシンキ中心部、中央駅からもすぐそばの、SokosとKamppiの間に挟まれたLasipalatsiに新しい寿司屋「Haiku」というのができていたので行ってみた。
(そもそもダルマの両目とも白目な時点で違和感を感じるべきだった…)
ビュッフェがメインのような雰囲気だが、持ち帰りや、個別メニューの注文もできる。
店内の雰囲気は良く、日が当たるととても爽やかな感じの空間になる。この店にはそれ以外にこれと言って良い点はない。
皿には魚の絵が描いてあって可愛い。黒いのは多分着色されたトビウオの卵(とびこ)。中華料理屋の寿司ではよくカラフルなとびこが乗った寿司が出る。
寿司の味は、サーモンは美味しいものの(どこに行ってもサーモンは大概美味しい)、米は固めで、日本米ではない。この程度の寿司ならどの中華料理屋/「アジア料理屋」に行っても出てくるレベルのもの。フィンランドの寿司クオリティーからすれば「平凡」レベル。
別に日本人がやっていないと美味しい寿司はできないとか、そんな人種差別的なことは思わないが、「寿司=生魚が米の上に乗ったもの」というレベルの寿司概念を元に寿司を売っている店が多いのは事実だし、「寿司職人」というプロフェッションがフィンランドに存在しない(であろう)のもまた事実だろう。そんな中で、立地条件の良さも相まってか価格設定の高いこの店が生き残ることは無理だろうな。このHaikuができる前にも同じ場所にItamae Sushiという寿司屋があったが、あれもそこまで評判は良くなかった。
しかし、寿司ビュッフェの価格がランチタイム(11時から15時)で9.90ユーロなのは許容できるが、私達が行った金曜午後6時には18ユーロと馬鹿に高い。平凡な中華料理屋のビュッフェに含まれる寿司と同じクオリティなのに、中華料理は食べられない、その上、水や味噌汁はあるが、ビュッフェに欠かせないコーヒーやお茶もない!まさかここフィンランドのビュッフェでコーヒーすらないのには閉口、非常に損した気分になった。
行くことはおすすめしないが、もしヘルシンキ中心付近で寿司が食べたくなったら、ビュッフェではないものの断然クオリティーの高いCity-Center(別名Makkaratalo)内のHanko Sushiに行くことをお薦めする。このショッピングセンターCityCenter(ヘルシンキ中央駅、石でできたおかっぱの像が立っている側の出口の道路を挟んで反対側の建物)内のHanko Sushiには、日本人のシェフが働いており、そこで働く人々にちゃんとした寿司教育をしているようで、美味しい寿司を食べることができる。
(abcxyz)
2017年4月21日金曜日
フィンランドを勝手に紹介するアニメーション『スゴいねスオミたん!』第二話のご紹介と解説
相変わらず「フィンたん」らしさも無ければ、フィンランドの紹介にすらなっていない、内容の薄いフィンたんのアニメーション第2話が公開されましたね!フィンランド大使館のウェブサイトではフィンたんを演じる声優達のインタビューも掲載されていますが、結局声優たちも特にこの仕事からフィンランドについて詳しく知ることができたことがないのが彼らのコメントからもわかります。
そんなわけでフィンランドを紹介する楽しいアニメーション、「スオミたん」待望の第二話を作りました!フィンたんのアニメなんかよりずっとフィンランドのことがよく分かるしフィンランド語も出てきます!
前回のキャラクターと今回のキャラクターは違う政治家を風刺したキャラクターではありますが、同じ「スオミたん」としているのは、政治家それぞれがスオミ=フィンランドを代表しているからです。
今回の動画のスオミたんは、公共の道路を民営化しようとしている交通通信省(liikenne- ja viestintäministeriö)の大臣Anne Berner。動画ではAnne Bernerを念頭に置きながらも、国の機関を次々と民営化していく現政府を揶揄しています。
Bernerは出生地はフィンランドながらもスイス人の家庭に生まれた彼女はヘルシンキでドイツ学校に通い、フィンランドで政治の道に入るまではフィンランド国籍も取得していませんでした。政治家としてのBernerは、一期だけ政治家をしたら止める事を公言(Nordic Labour Journal)しており、政治のための政治をする政治家ではなく、ビジネスパーソンとしての自らのキャリアのために政治家をしていることは明白です。
「フィンランドを自分のために利用…じゃなかった、自分をフィンランドのために役立てたいと…」の件は、「20年後どのような大臣として歴史に残りたいか?」という質問に対して「jotka hyödyntävät Suomea laajasti」、「フィンランドを利用する解決(をした大臣)」とのBernerの発言(via HS.fi)から。本当は「jotka hyödyttävät Suomea laajasti」、「フィンランドのためになる解決(をした大臣として歴史に残りたい)」と言いたかったのでしょうが…。家族内ではドイツ語で会話するBernerですが、フィンランド語も完璧に話す彼女がわざと「hyödyttävät」を「hyödyntävät」と言ったのでは(本音が出たのでは)との嫌味な見方もされています。
また国営の空港運営会社Finaviaでの巨額の損失を出した投資に関する調査をBernerが中止させたことで、この投資に関わっているのではないかとの憶測もあります。
日本でも時折見かけるフィンランドのインテリアブランドVallila Interiorは1935年より彼女の家族が経営している会社でもあります。
(abcxyz)
そんなわけでフィンランドを紹介する楽しいアニメーション、「スオミたん」待望の第二話を作りました!フィンたんのアニメなんかよりずっとフィンランドのことがよく分かるしフィンランド語も出てきます!
前回のキャラクターと今回のキャラクターは違う政治家を風刺したキャラクターではありますが、同じ「スオミたん」としているのは、政治家それぞれがスオミ=フィンランドを代表しているからです。
今回の動画のスオミたんは、公共の道路を民営化しようとしている交通通信省(liikenne- ja viestintäministeriö)の大臣Anne Berner。動画ではAnne Bernerを念頭に置きながらも、国の機関を次々と民営化していく現政府を揶揄しています。
Bernerは出生地はフィンランドながらもスイス人の家庭に生まれた彼女はヘルシンキでドイツ学校に通い、フィンランドで政治の道に入るまではフィンランド国籍も取得していませんでした。政治家としてのBernerは、一期だけ政治家をしたら止める事を公言(Nordic Labour Journal)しており、政治のための政治をする政治家ではなく、ビジネスパーソンとしての自らのキャリアのために政治家をしていることは明白です。
「フィンランドを自分のために利用…じゃなかった、自分をフィンランドのために役立てたいと…」の件は、「20年後どのような大臣として歴史に残りたいか?」という質問に対して「jotka hyödyntävät Suomea laajasti」、「フィンランドを利用する解決(をした大臣)」とのBernerの発言(via HS.fi)から。本当は「jotka hyödyttävät Suomea laajasti」、「フィンランドのためになる解決(をした大臣として歴史に残りたい)」と言いたかったのでしょうが…。家族内ではドイツ語で会話するBernerですが、フィンランド語も完璧に話す彼女がわざと「hyödyttävät」を「hyödyntävät」と言ったのでは(本音が出たのでは)との嫌味な見方もされています。
また国営の空港運営会社Finaviaでの巨額の損失を出した投資に関する調査をBernerが中止させたことで、この投資に関わっているのではないかとの憶測もあります。
日本でも時折見かけるフィンランドのインテリアブランドVallila Interiorは1935年より彼女の家族が経営している会社でもあります。
(abcxyz)
2017年4月8日土曜日
投票日を明日に控えるフィンランドの地方選挙が日本風アニメになった(しかも日本語吹き替え!)
駐日フィンランド大使館がフィンたんアニメを作ったからか、はたまた当ブログでアニメーションを作ったから(…では無いでしょうが)か、なぜだかフィンランドの地方選挙を明日に控え国営放送YLEのSNS動画サービス『Kioski』内で、フィンランドの地方選挙戦が日本風アニメ化されてます。
しかも内容はフィンランド人がローマ字を日本語で読み上げているようで、バッチリ日本語。イントネーションが少しわかりにくいところがありますが、そうは言っても内容はGoogle翻訳よりはしっかりしているので、ある程度日本語ができる人が作ったのではないかと思われます。
画的には各党の党首は誰もあまり本人に似ておらず、Juha Sipilä=「シピラ先輩」などは『天空の城ラピュタ』のムスカみたいな見た目に…人々の投票率を下げてしまうモンスター「低いパーセンテージ」はなんだか『ドラゴンボール』のピッコロっぽかったり。
[via Kioski]
(abcxyz)
しかも内容はフィンランド人がローマ字を日本語で読み上げているようで、バッチリ日本語。イントネーションが少しわかりにくいところがありますが、そうは言っても内容はGoogle翻訳よりはしっかりしているので、ある程度日本語ができる人が作ったのではないかと思われます。
画的には各党の党首は誰もあまり本人に似ておらず、Juha Sipilä=「シピラ先輩」などは『天空の城ラピュタ』のムスカみたいな見た目に…人々の投票率を下げてしまうモンスター「低いパーセンテージ」はなんだか『ドラゴンボール』のピッコロっぽかったり。
[via Kioski]
(abcxyz)