2014年5月27日火曜日

フィンランドのSokosホテルのCMで謎の日本人が日本語しゃべってるっ!Havuja Perkele!

フィンランド最大のホテルチェーン、Sokos HotelsのサマーセールのCMに、不思議な「コレジャナイ系日本人家族」が登場し、面白いことになっています。




フィンランドファンなのか、Suomi/Finlandのアイスホッケーのユニフォームが飾られた部屋に、集う一家(?)。なぜかSokos Hotelsのロゴが入ったバスローブ(ホテルから持って帰っちゃダメだろ)を着た若い男性が、「これがね、クオピオのマーケット」、「で、これがロバニエミのサンタクロース」と、家族?にiPadを使ってフィンランドの写真を見せています。

部屋が揺れ、地震が起きたかと思うと、なぜかiPadにSokos Hotelsのサマーセールが表示されます。

「キミさん!フィンランドへ行くぞー!」(Kimiはフィンランドの男性名でもあるけど、いまいち誰に言ってるかわからない)

最後にはフィンランド語で「Havuja Perkele!」

フィンランド語専攻のフィンランド人も、この最後の日本人がしゃべっているフィンランド語を聞き取れないそうです。

1987年にドイツで行われたノルディックスキー世界大会で、当時クロスカントリースキー選手だったMarjo Matikainen(今は政治家で、なぜかWikipedia日本語ページも存在する)が言った言葉。



天気が多く、雪が降ってたため、スキー板の下に雪が固まりついてたため、モミの木の針葉(Havu)を置いてもらい、その上を滑ることで固まりついた雪を取ろうとするところ。アシスタントが遅かったことにしびれを切らし、Matikainen選手が放った言葉が「Havuja Perkele!」でした。


「Perkele」は罵り言葉で、悪魔の名前です。語源としては、元々フィンランドの神だったけれども、フィンランドがキリスト教化されたときに悪魔にされたんじゃないか、という説が有力なようです。



Kiitos Robert「From a Travelar's Point of View」 ja Petra「妙見星の下で」! :)

2014年5月19日月曜日

mikään みかーん?

mikään (みカアん) ― 「みかーん!」 じゃなくて 「どんなものでも、なんでも

英語でいうところの「any」とか「anything」とかいった意味です。

ちなみ「Mikan」(みかん)だと違う意味になります。

Japanese:ライスか みかん mikan (see also 「Mikan ミカン?」)
・蜜柑(mandarian orange) but katakana ミカン is commonly used to mention mandarian orange, instead of this kanji
・未完(unfinished)
・未刊(unpublished)

Finnish:any / anything

2014年5月11日日曜日

laiska ライスか?

laiska (らいスか) ― 「ライスか…」 じゃなくて 「怠惰

ご飯とは関係ありません。「怠惰」、英語だと「lazy」という意味です。
(ちなみにご飯を意味するライスは英語で「rice」。「lice」だと「シラミ」と言う意味になりますのでご注意)

Japanese:ライスか ライス / rice + か
・ライスか(Oh it is rice)

Finnish:lazy

2014年5月10日土曜日

フィンランドで放映された『セーラームーン』はスウェーデン語吹き替え版だった

フィンランドでは昔、日本のアニメ『セーラームーン』がテレビで放映されていたそうです。でも放映されていたのはフィンランド語の吹き替え版ではなく、スウェーデン語*の吹き替え版にフィンランド語の字幕がついたものだったよう。そのスウェーデン版オープニングを見てみましょう。

*スウェーデン語もフィンランドの公用語。





スウェーデン語で歌われているスウェーデン版オープニングでした。なお、英語で歌われる北米版の『セーラームーン』はこんな感じ。





こう聴き比べると、スウェーデン語版は北米版よりもオリジナルの日本版に近い感じですね。

フィンランドでの放送時には、一度日本語版音声に字幕がついたエピソードが放映されたこともあったらしく、その時には「変な声だな」と思った視聴者が多かったんだとか。日本の女性の声がスウェーデン/フィンランドの女性の声よりも高い事もあって、日本語版の声優陣の声の高さに違和感を感じたのでしょうね。







ちなみに、日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』(原作はスウェーデン)のフィンランド放映版はというと…気になる方はこちらの記事をお読みあれ:「日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』のフィンランド版」