2014年11月29日土曜日

フィンランド国会でもようやく同性愛結婚法案が承認! #tahdon2014

フィンランド国会で、同性愛結婚法案が承認されました。105対92での勝利とのことで、日本と比べるとだいぶオープンに感じるものの、まだまだフィンランドでは同性愛に関して反対派も残っているということでしょうか。

この法律を通過させようと、フィンランドでもオンラインで「tahdon」キャンペーンが行われていたりしました。「Tahdon」は結婚式の時の、英語で言えば「I do」とか、日本語だと「はい、誓います」にあたる意味を持つ言葉です。この「tahdon」キャンペーンでは、同性愛結婚に賛成派の人たちが自分のFacebookプロフィールに「tahdon」の切り抜きを入れるというもので、私の知り合いの間でも多くの人が行っていました。

ツイッターでも#tahdon2014を見るとその「tahdon」切り抜きのプロフィール画像やら、法案採決の結果が出る前の国会議事堂前の盛り上がりの様子を見ることができます。





フィンランドには同性愛パートナーシップの登録法は2002年から存在しましたが、同性愛結婚に関しては(ロシアを除く)近隣諸国から大きく遅れての同性愛結婚法案の認証となりました。この事について報じるYle.fiによれば、この法律が実際に効力を持つのは早くても2016年とのことです。


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2014年11月17日月曜日

クリスマスツリー生えまくり!ヘルシンキ空港もクリスマスムードに

お店の中街中はもうクリスマスムードなヘルシンキですが、ヘルシンキ・ヴァンター国際空港もクリスマスムードとなっています。





こちらはターミナル1の外。電飾付きのツリーです。





近場に飛ぶ飛行機用のターミナル1には、ターミナル自体が小振りなこともあってか、電飾はない代わりに三本で1セットとなったツリーたちが。

でも長距離フライトや、日本との直行便の離着陸にも使われるターミナル2の方はもっと豪華でしたよ。





こちらは外のツリー。こちらも電飾付き。右側を見ると…





大きなツリーも!





ターミナル2のセキュリティチェックやチェックインをする所の前も雪の結晶などの電飾が綺麗!





ゲート内にもツリーがありました。ターミナル内外のツリーを全部合わせるとかなりの数になりそうです。




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2014年11月14日金曜日

ヘルシンキ駅の隣には、スケートリンクが準備中。日照時間が少なく陰鬱な街中には、クリスマスの飾りが。




しばらく前には雪が降っていたものの、まだまだ本格的な冬には程遠い雰囲気のヘルシンキ。

氷が張るのもまだ先のことでしょうが、ヘルシンキ駅(Helsingin rautatieasema)の横にある広場、Rautatientoriには一週間ほど前からスケートリンクの準備が始まっています。





毎年冬にはこの場所がスケートリンクになり、子供から大人まで、多くの人がスケートを楽しみます。スケートリンク工事現場の向かい側に見えるのはアテネウム(Ateneum)国立美術館です。

まだスケートができるようになるのは先でしょうが、お店のデコレーションはすでにクリスマス用の飾りに満ちています。(お店の中では10月初めからクリスマス関連商品を販売していますが…)

今日のヘルシンキの気温は最低-1度、最高3度。フィンランドの人は「これはまだ秋」という通り、温度が下がるのはこれから。でも日照時間は少なく、日が出ているはずの時間も曇って薄暗い陰鬱な感じです。TimeAndDate.comによれば今日のヘルシンキの日の出は8:16、日没は15:52だったそうです。日照時間の少なさと、日常的な暗さはフィンランドに生活する人々の元気を奪い、皆この時期はどこか疲れたような元気なさそうな感じです。





こちらはCity Centerの中。





こちらはStockman。キラキラと煌くクリスマス用の明るい電飾がこの時期の唯一の救いでしょうか?



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2014年11月11日火曜日

haisen 配線?

haisen(はいせん) ― 「配線!」 じゃなくて 「自分が臭い

「臭う」と言う意味の動詞haistaの語尾を一人称単数系、「私」の形にしたもの。なので「私は臭い」、「自分が臭う」といった意味になります。

Japanese:はいせん haisen
・配線(hard-wiring/wiring)
・敗戦(defeat in war)
・廃線(a deserted railroad)

Finnish: (first person singular form of "smell")

2014年11月8日土曜日

フィンランドの物の値段:まるで「小枝」?スマーフのパチパチするチョコレート「Knister Schokolade」




青い小人達「スマーフ」は、ベルギーのコミック/バンド・デシネのキャラクターです。作品は1958年に生み出されたものですが、最近になっても実写/CGの映画版が出たりと人気のよう。





今回ご紹介するのは、そんなスマーフのライセンスもののお菓子です。「Knister Schokolade」というこのお菓子。パッケージの背景では花火のような絵も描かれていますが、これは口の中でパチパチと弾けるから。

私が小さいころ食べた日本のお菓子では、パチパチ弾ける飴や、パチパチする粉/粒をまぶして食べるお菓子などがあったように記憶しています。だからパチパチするお菓子自体はそう真新しいとは思わないのですが、私がこの「Knister Schokolade」について面白いと思ったのは、このパチパチするやつがホワイトチョコレートの棒の中に入っているところ。


ホワイトチョコレートとこのパチパチ感の組み合わせは新鮮に感じました。





形もチョコレート部分の食感も、まるで日本の森永製菓の「小枝」みたい。小枝のアーモンドなどの代わりにパチパチが入っている感じです。でもパッケージでスマーフが持っているチョコレート棒の絵(ブルボンの「ホワイトロリータ」を細くした形状)が、実際のチョコレートの「小枝」のような形状と全然違ったりして不思議な適当感が漂っています。

フィンランド人の知り合いによると、このスマーフのパチパチチョコは少なくとも2000年代前半からは存在していたそうです。ただし、購入できるのはSグループのチェーン店の中でもPrismaだけかもしれないとのことです。

気になる価格は…





1.30ユーロ(約190円)でした。なかなか美味しくて何度か買っちゃってます。


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2014年11月6日木曜日

Qulma x ミシュランシェフ の期間限定タパス「Q-Tapas」に招待された:ライブ更新終了!




フィンランドの首都ヘルシンキの中心から程遠くないKruununhakaにあるレストランと『Qulma』。

この度Qulmaのオーナーで、スープレシピ本「Sopat!」も出版されていたり、The Roadhouse CuckoosというバンドでボーカルもしていたりもするMarc Aulenさんが、本日11月6日から、12月31日までQulmaで行われる、期間限定イベント「Q-TAPAS Feat. Jouni Toivanen」のライブブログ・オープニングに招待してくれました。

Qulmaは2010年に創業したレストランで、その朝食はヘルシンキでも3位の有名どころ。でもフレンドリーで気取らないAulenさんの人柄もあって、気軽に素敵な食事ができるレストランとなっています。


午後4時過ぎ:

ポツポツと人が来始める。QulmaオーナーのAulenさんが招待しただけあって、皆とてもフレンドリーな感じ。有名ブロガーや有名な雑誌の編集長、イベントオーガナイザーとか、Aulenさんの友達とかが来ている。Qulmaにまだ一度しか訪れたことがない(しかしその時の幸せなランチスープ体験は忘れられない!)ペトラさんと私がここに招待されたことに驚きを隠せないとともにとても嬉しくもある。


Aulenさんによる説明。今回の『Q-Tapas』イベントは、レストランの「Qulma」、シェフのJouni Toivanenさん、そして食材とワインを提供している「Bravo Gourmet」の3者によるコラボレーションで実現したもの。






パンとスパークリングワインから始まり、スペイン風オムレツに、発酵して黒色になったガーリック、オリーブ、チーズ、魚、等が出てきた。招待されたブロガーや雑誌編集者達が和気あいあいと会話をしながら食べ始める。






4時30分過ぎ:

サラミやセラノ(山で作られた、空気で乾燥させられた生ハム)、茹で野菜なども登場。






4時50分すぎ:

トーベ・ヤンソンさんが、亡くなる前年の2000年にAulenさんに宛てた手紙が登場!





Aulenさんが粘土作品の展示を行った際に、特に何も期待せずヤンソンさんに「私の子どもたちはあなたの作品が大好きです。私の作品展を見に来てスープを食べませんか?」と手紙を送った。手紙を送ったことなど忘れた頃、なんとヤンソンから手紙が届いた。「素敵な手紙をありがとうございます。残念ながら行けないけれども、個展頑張って」とスウェーデン語で書かれている。


5時00分過ぎ:

今回提供されるワインは少ない本数しか作らないワイナリーからのもの。多くて2万6000ボトルくらいしか作らないとか。
こちらのワインは4,5000本しか製造されていないそうだ。





ポークの頬とチョリソー入りパエリア。これはこの2つでセットだそう。





ポークはすごく柔らかい。パエリアにはナッツが入っている他、少し酸味があり美味しい。


5時10分過ぎ:

和牛が出てきた。何和牛だろう?あとで聞いてみよう。





Aulenさんがキッチンまで行って訊いてくれた。チリ産の和牛だそうだ。柔らかく深い味で美味しい。この食感はなんだか日本を思い出す。


5時20分過ぎ:

Bravoについての説明。会社をはじめて3年足らず。Savoyなどのトップレストランの多くに食材を提供している。

フィンランド市場には、本当に良い質の食材が提供されていないということで、同社はそこに目をつけ、今年はこれまでの2倍の成長。高級レストランだけではなく、全てのレストランに正しい質の食材を提供する事を目的とする。食材だけではなく、食材にあうワインも提供しようと考え、ワインの提供も始めたという。
同社が提供しているワインの多くは、10~15ユーロのもの。フィンランドで購入されているワインの多くがその価格帯のものであるから、一流ワインだけでなく中流~中流の上層階級向けのワインを提供している。


5時30分過ぎ:

ブロガーたちがちょこちょこ去っていく。

シェフのJouni Toivanenさんが厨房から出てきた。和牛について訊いてみた。

Toivanenさんは昔Yume(高級ホテルがたくさんある当たりにある日本料理店)で働いていたそう。その当時も和牛を出していたそうだが、1日で和牛を注文する客は2,3人だった。和牛そのものの値段が高かったこともあったそうだ。だが、Bravoのお陰でより金額的に手に入れ安くなったそう。

この「Q-Tapas」は今年12月31日まで行われるが、来年も何か企画しているのか尋ねると「ひとまずは今年を終えることに集中するよ」とのこと。


5時40分過ぎ:

デザートも来るそうだ!

こちらは今晩最初の方に来ていた魚の酢(とオイル?)漬け。スッキリとした後味でぺろりと食べれる。





6時過ぎ:

Bravo:例えば会社とかが独自ブランドのワインを出したい場合、500~1000本オーダーするなら独自のワインを作ってくれるという。これらが今日提供されたワイン。





デザートも来た!





ダークチョコレートとミルクチョコレート、ヨーロッパキイチゴ、バジリカの組み合わせ。甘さと塩味が混ざり合ってとても興味深くも美味しい味。





「カタロニアクリーム」、ブラッドオレンジ、塩キャラメル。こちらも美味しい。塩味と甘みの混ざり方が上手い。


午後7時過ぎ:





最後にエスプレッソを出してくれ、残ったものがもったいないなという招待客の声に親切にもドギーバッグまで用意してくれた。今夜はここでお開き。とても楽しく、また招待客皆個性ある面子ばかりで素敵なイベントでした。




Aulenさんが隣に座って熱く語ってくれた話:

最初の本『SOPAT!』(フィンランド語で書かれている)は、大手出版社から出版したこともあり、色々と制約もある仲で葛藤しながら出した本。その出版社に英語版を出さないかと持ちかけたが、返事はノーとのことだった。現在製作中の本は、『SOPAT!』の英語版にはならず、完全新作。前作を出版した出版社を通してではなく、どこかから助成金も受けて自ら出版予定。そうして自ら出版することで、これまで出版社と組んでいたから生じていた制約から抜け出すこともできる。出版社を通してやったときには非常にビジネス的な感じだったが、今作っているこの本はその時とは違い、制約のない中で知り合い達と共に作ってるから創造性もはじけている。英語版にノーと言った出版社を見返してやることもできる。やろうと思うだけでなく、やればできるし、やらなければできない。

「そうですよね、"あ~あんな事とかこんな事とか、やってみたいけど私できないのよね~"なんて言う人は多いけど、実際にやらないで出来ないと決めつけている人が多いですよね」と言うと「その通りだよ。不可能なことなんて無いのにやり始めない人が多い」と話されていました。

Aulenさん:
『SOPAT!』を作るときも、「知り合いの無名のアマチュア写真家が写真を撮るんだ」と言うと、「そりゃ残念、せいぜい頑張るんだな」と言われ、出版社でも「この写真家は食品写真の経験があるんですか?」と訊かれたが、勿論無い。それでも「私は彼の写真が気に入ってる。彼の写真じゃないとダメだ」と言い通して、その結果フォトショップも使わない本物の素晴らしい写真が撮れた。

その写真家の方はJaeseong Parkさん。彼も今日来ており、写真を撮ったり招待客と話をしたりしていました。私も彼と話す機会があり、写真を始めるきっかけも聞くことができました。Parkさんは元々IT関連の事をされていたのですが、その仕事とフィンランドの冬から落ち込んでいたところ救ってくれたのが「写真」だったそう。写真を始めたのは数年前からとのことですが、『SOPAT!』の写真をご覧になれば分かる通り腕前は申し分なく、現在はもう一人の写真家と一緒にEnlighten Imageという写真会社を起こしています。Parkさんもとても親しみやすい素敵な方でした。


Aulenさんによるレシピと文、Parkさんによる写真による、英語で書かれている新作レシピ本は、来年8月にドイツで行われるヨーロッパ最大のブックフェスティバルに出す予定だそうです。



Aulenさんはイベントの出だしで:
フィンランド人は新しいことを始めても、「へー、また今度行ってみるよ」なんて言うだけで中々来てくれない。ここでも夜食事を提供しようとやってみたことがあったが(Qulmaは今のところ朝と昼しかやってない)そんな感じだった。だからこれまでにも今回のように期間を限定してやってみたら結構成功したんだ。今回もすでにたくさん予約が入ったよ。
と語っていました。



やればできる、というだけで世界は成り立っているものでは勿論ありませんが、Aulenさんは「やらなければできない」という事の対比としての「やればできる」を体現した方だなと感じました。「Q-Tapas」期間限定イベントは本日11月6日から今年の終わり12月31日までは、水曜日から土曜日の午後6時から真夜中まで行われるとのこと(詳しくはQulmaの公式サイトFacebookページで)。

皆さんもこの機会に素晴らしい食事とワイン、しかしお高く止まっているわけではなく親しみやすい素敵な空間を楽しんでくださいね!




ペトラさんのブログ『妙見星の下で』の方も更新されているのでそちらもどうぞ。


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イベントにお呼ばれしてヘルシンキ街に出たら雪が結構キツイ:芬時間午後4時/日本時間午後11時から生ブログ更新します




つい先程お知らせしたとおり、フィンランド時間本日午後4時から、Qulma x ミシュランシェフ Jouni Toivanenによる「Q-TAPAS」イベントに招待されて当ブログと、ペトラさんの『妙見星の下で』で生ブログ更新する予定になっています。Qulmaは、Tuomiokirkko(ヘルシンキ大聖堂)からもそう遠くない、Kruununhakaという地域にあります。地図で言うとココ:





まだちょっと招待されているイベントの開始時間には早いので、Tuomiokirkko前の見晴らしのいいCiao! Caffeでコーヒーを飲んでいるところなのですが、そとは雪と風。地面はうっすらと雪に覆われ、雪が乾燥気味なのか、歩いていると顔に雪があたって痛い時も。





ここのCiao! Caffeはトラムのすぐ横にあるため、トラムが通るたびに(まるで地震かのように)揺れます。でもこの建物の一階部分がお土産物屋さんになっているのであまり人に知られていないのと、2階の結構広いスペース(複数の部屋がある)がカフェとなっているのでお気に入りの隠れた穴場です。


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予告:ヘルシンキで開かれるミシュランシェフによるイベントのオープニングに招待され、本日午後4時(芬時間)以降ライブ更新します


以前『妙見星の下で』のブロガー、ペトラさんと一緒におじゃましたスープ専門店『Qulma』。フレンドリーで楽しいオーナーのマーク・アウレンさんのおかげで、私のヘルシンキでのレストラン体験の中で一番美味しく、一番楽しいひとときを過ごせた素晴らしいレストランです(その時の体験は『妙見星の下で』の投稿『偶然出会った素敵なお店「Qulma」』をお読みください)。そのQulmaが、本日よりミシュラン1つ星レストランに5年連続輝いたLuomoのシェフであるJouni Toivanenさんとコラボし、「Q-TAPAS Feat. Jouni Toivanen」と題した期間限定でタパスを振る舞うそうです。

Qulmaは、City Magazineの「Big breakfast test」では、ヘルシンキの朝食を出す店ランキング3位にもなったレストランで、普段は朝食とランチしかありません。しかしこの期間限定「Q-TAPAS」イベントでは本日11月6日から今年の終わり12月31日までは、水曜日から土曜日の午後6時から真夜中までお店を開くそう。

そのオープニング・ライブブログ・イベントが本日フィンランド時間午後4時(日本時間11月6日午後11時)から行われます。Qulmaの素敵なオーナー、マーク・アウレンさんに私とペトラさんが招待されているので、ライブでのブログの更新をお楽しみに!

タパスのメニュー等はQulmaのFacebookページに記されていますので気になる方はそちらや、Qulma公式サイトをどうぞ。


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2014年11月5日水曜日

フィンランドの2大小売店チェーン「Sグループ / S-ryhmä」と「Kグループ / Kesko」って?

フィンランドでは、同じくらいの規模のスーパーが道や線路を挟んで立っている光景を見ることがよくあります。これはもちろん対立する系列の店舗がその地域での顧客を得ようとしているからです。フィンランドの2大小売店チェーンの「Sグループ / S-ryhmä」と「Kグループ / Kesko」についてちょっとご紹介します。




Sグループ / S-ryhmä





Sグループ(S-ryhmä)は、国内22地域の協同組合により1904年に設立されたグループであり、フィンランド最大の小売店チェーンです。例えば、S-marketやPrisma、Sokos(デパートやホテル)、ABC(サービスステーション)、Alepa(ヘルシンキ近辺にしかない)やSale(ヘルシンキ外にあるAlepaみたいな店)などがS-グループです。フィンランドの他にも、エストニア、ラトビア、リトアニア、ロシアでも事業をしているようです。

自社ブランド(KグループでいうところのPirkka)はRainbowという名称です。他にも、X-traという格安ブランドを持っていますが、こちらは食品であろうがシャンプーであろうが、全てがそのロゴとパッケージデザインのせいで洗剤に見えてしまいます。





Sグループには、顧客カードであるSディスカウントカード(S-Etukortti)が存在します。Sカードを使えば、系列店や提携店(例えばRossoとかChico'sなどのレストラン)でポイントが付いたり割引が受けられたりします。

また、Sグループの一部であり、ヘルシンキ地域の協同組合であるHOK-ElantoはS-グループ内の最大の協同組合であります。




Kグループ / Kesko





このSグループと直接のライバルはKグループ(Kesko)でしょう。KグループはK-citymarket、K-supermarket、K-karket、K-extraなどの系列店舗を持っており、自社ブランドはこのブログでも何度も取り上げているPirkkaの他、ヨーロッパの複数の企業と共に作っている格安商品ブランドEuro Shopperのメンバーでもあります。Kグループは海外では、スウェーデン、ノルウェー、エストニア、ラトビア、ロシア、ベラルーシとSグループより幅広く活躍しています。

家電や衣類、CDやDVDに化粧品まで、主に食べ物以外を扱っているAnttilaもKグループの一部です。ただ最近はAntillaの店舗を立てすぎたようで、2014年に閉鎖が決定しているAnttila店舗は国内に7店舗存在しています。

多数の国の企業が元になり作られたスポーツ用品小売店チェーン、Intersport(本部はスイス)もフィンランドではKグループに属しています。





Kグループの顧客カードはKプラスカード(K-Plussa)と呼ばれ、Sカードと同じく同じくポイントが付いたり割引が受けられたりします。Kプラスカードのファミリーカードを作る際には(少なくとも私が)身分証/フィンランドのIDの提示は求められませんでした。申し込み直後に仮カードが貰え(手数料はなんユーロかかかったかも)、しばらくすると写真のラメ入り本ファミリーカードが郵送されます。




株式会社であるKグループとは違って、HOK-Elantoは協同組合となっており、Sカードを所有する顧客一人一人が株式会社でいうところの「株主」的な役割となるそうです。

Sグループで売っている商品のほうが、Kグループで売られているものよりも多少安いことがあるようですが、逆にKグループの方が品種が豊富だったりもするようです。


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2014年11月4日火曜日

フィンランドで一番人気の車は日本車?




先日の投稿「フィンランド人の平均身長は?フィンランドと日本の比較:男女別平均身長」に引き続き、HOK-ElantoによるSカード会員向けの月刊誌「Yhteishyvä」によれば、フィンランドで一番一般的な乗用車はトヨタカローラだとのことです。こうして日本のモノが遠い海の向こうのフィンランドで活躍していると嬉しいですね。

ちなみに、フィンランドで一番一般的な車の色は灰色だそうです。


Marraskuu 2014 [Yhteishyvä]

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フィンランドの超有名デザイナー、リストマッティ・ラティアによる竹繊維入り靴下




フィンランドのデザイナー、リストマッティ・ラティア(Ristomatti Ratia)さんは誰もが知る有名デザイナー。服にジュエリー、キッチンウェアに棺や骨壷までデザインされています。父親のアルミ・ラティア(Armi Ratia)さんはマリメッコの創業者だったりもする方です。

ヘルシンキをウロウロすれば、まず目にかからないことのない、このマリメッコのオルカラウック(Olkalaukku)もリストマッティ・ラティアさんによるデザインです:




今回紹介するのはリストマッティ・ラティアさんによるデザインの靴下です。 以前もフィンランドで販売されていた竹繊維入りの靴下を購入したことがあり、肌触りがよく気に入っていました。(もしかしたらそちらもラティアさんによるデザインなのかも。)

近所のPrismaでリストマッティ・ラティアさんデザインのものを発見したので購入しちゃいました。

Black Modaという、フィンランドはタンペレ(Tampere)の家族経営の会社がリストマッティ・ラティアさん/ラティアさんのデザイン会社Ratia Brand Coとコラボした靴下です。Black Modaはテキスタイルの卸売会社ですが、自社の製造会社Cottonhouse もポルトガルに持っています。

この靴下の特徴は、靴下の繊維の80%に竹を使用していること。竹繊維により、汗の吸収が良い上に通気性もよく、匂いも抑えられ、履き心地がいいとのことです。






2足セットですが、(残念ながら)柄のついているものは一足だけ。

気になるお値段は...





7ユーロ約991円でした。

この柄のものは他にも黒・白のものも販売されていたほか、同じくリストマッティ・ラティアさんによる他の柄/色の靴下も販売されていました。


Ratia Brand CoとBlack Modaは他にも色々コラボしており、レザーショルダーバッグや、2015年春発売のコラボドレスなどもあるようです。


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2014年11月3日月曜日

フィンランド人の平均身長は?フィンランドと日本の比較:男女別平均身長





Sグループ(S-ryhmä)内のヘルシンキの協同組合「HOK-Elanto」が毎月発行する(ヘルシンキ地域の)Sカード会員向けの雑誌「Yhteishyvä」(「共通の利益」という意味)に面白い統計が載っていました。それによればフィンランド人の男女別平均身長は:

男性:178 cm

女性:164 cm


だそうです。Wikipedia英語版によると日本人の平均身長は、20歳から24歳のものだと:

男性:172.0 cm

女性:158.70 cm


とのことです。男性も女性も平均身長は日本人より約6センチほど高いようですね。


Marraskuu 2014 [Yhteishyvä]

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2014年10月30日木曜日

後数年でなくなる(かもしれない)旧メイン空港、ヘルシンキ・マルミ空港でランチしてきた




以前「林を抜けると飛行機注意の看板が!?あまり使われなくなったフィンランド首都の元主要空港の中に入ってみた」という投稿でご紹介したマルミ空港は、今のまま行くと、2016年から2020年頃には無くなってしまいます。現在それを止めるために署名活動なども行われているようです。





そんなマルミ空港内に存在し、以前の投稿でもチラッと書いたカフェ/レストラン「Gate1」に行って来ました。





雪の降った先週ほどの寒さはなく、今日は10度ほどの気温だったものの、風が強かったせいもあってか空港についた午後1時30分頃には飛行機は全く離着陸していませんでした。





Gate1のランチ時間は午後2時に終わってしまうのですが、風が強く飛行機が飛ばなかった/飛行機を飛ばせなかった人が多かったのか、結構な数の人が昼食を食べていました。今日はサラダ、「ペストヌードル」(バジル系の味付けがされているスパゲッティみたいなの)、フライドチキン、ほうれん草スープ、「kotikalja」(ホームメイドビールのようなもので、アルコールはほとんど入っておらず、甘みが強い)、コーヒー/紅茶やクッキーなどをビュッフェ/バイキング形式で食べれました。お値段は一般的なランチビュッフェとそう変わらない9.30ユーロ(約1300円)、お味もなかなかでした。

メニューや営業時間はGate1の公式サイトでどうぞ。





子供用にお絵かきができる小さなテーブルも。





壁には飛行機の絵や写真が飾ってありました。フィンランド空軍の機体には、継続戦争まではhakaristi/ハカリスティ(所謂鉤十字だが、ナチスとは関係ない)がついていました。





こちらは1971年からの飛行機関連雑誌のよう。





午後3時頃には風が弱まったのか、ヘリコプターが離着陸していました。


ちなみにトイレには…





こちら男子トイレの小便器。最近ヘルシンキ・ヴァンター国際空港(今の首都メイン空港)や、ヘルシンキ市内のモダンなトイレは、水を流さない仕組みの男子トイレがメジャーになりつつありますが、こちらは最近では見かけない形状。以外なことに三菱のマークがついていました。





この(寂れた)空港を無くならせないためにも皆さん是非マルミ空港を訪れてみてくださいね。


(abcxyz)