2015年1月30日金曜日

ヘルシンキの12月の日照時間はたったの13時間!?




2015年1月ももう終わりに近づき、2月もすぐそこまできていますが、昨年2014年12月のヘルシンキの日照時間をお伝えします。Metro-lehtiによれば、その日照時間はたったの13時間だったそうですよ。

13時間と言っても、一日に13時間でも、一週間に13時間でもありません!

一ヶ月の日照時間が13時間です。

夏は白夜があり、日照時間が長くなることでも知られているフィンランドですが、冬はその逆の極夜(きょくや)があり、日照時間が短くなります。冬は日照時間の低下に伴い季節性の鬱などもあるといいますが、街ゆく人々も夏とは打って変わって元気がなさそうになる季節でもあります。早く夏が来ないかな。


(写真提供: 『妙見星の下で』のペトラさん)
[via Metro-lehti]

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2015年1月28日水曜日

フィンランドの郵便局の新封筒デザインにお洒落かわいいPolkka Jamが




フィンランドのPolkka Jamは、Kristiina HaapalainenさんとSami Vähä-Ahoさんによるお洒落で可愛らしい柄のポストカードやカレンダー、ピローケース、タオルなどをつくっている会社。数年前からHabitareなどのデザイン展でPolkka Jamが出店しているのを見かけ、その頃からここのポストカードをお土産としてよく買うようになりました。

そんなPolkka Jamのデザインが今年からフィンランドの郵便局に採用されたそうです。写真も掲載されているFacebookのPolkka Jamページの投稿によれば、どうやらPostiで販売される箱や封筒に柄が用いられるよう。

フィンランド国内での人気もかなりのようで、首都ヘルシンキにあるデザイン系のお店でも中々見つけれないこともしばしば。購入したい方は運が良ければデザイン関連のイベントとかで購入することができるかもしれない他、ヘルシンキからバスで1時間ほど離れた美しいPorvoo/ポルヴォーDesign Deliなどにあるかもしれません。

ちなみにこれがPostiで普通に郵送用に売られている箱。これはこれで可愛いけどね:




[via Polkka Jam]

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2015年1月26日月曜日

男女平等ランキング2位のフィンランドだけど、それでも存在する男女格差。性別職種による給与差は…?




昨年の男女平等ランキング(World Economic ForumのGlobal Gender Gap Report)で、日本は104位、フィンランドは2位でした。

でもそんなフィンランドも男女に格差がないわけではありません。フィンランドには「女の1ユーロは80セント」という言い回しもあります。これはフィンランドで女性の給料が同じ役職の男性の給料よりも少ないことを表しており、実際のところは「女の1ユーロは83セント」=男性が1ユーロ支払われるとしたら、女性には83セント支払われるという意味。その言い回しを裏付けるかのように、HOK-ElantoによるSカード会員向けの月刊誌「Yhteishyvä」が各職種の男女の給与格差を記していたのでご紹介しましょう。

それによると、

役職:男性給料  /  女性給料  (差額
*月給

管理職:6312ユーロ  /  5145ユーロ (1167ユーロ

専門職:3622ユーロ  /  2973ユーロ (649ユーロ

事務職:2753ユーロ  /  2555ユーロ (198ユーロ

サービス業と看護・介護職:2647ユーロ  /  2325ユーロ (322ユーロ

農業:2311ユーロ  /  2211ユーロ (100ユーロ

とのこと。管理職ではなんと1000ユーロ(約13万円)以上も違うんですね!


Marraskuu 2014 [Yhteishyvä]

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2015年1月22日木曜日

ヘルシンキへ旅行の方ご注意!「Kaisaniemi駅」が「Helsingin yliopisto駅」に改名




写真撮影者:ブログ『妙見星の下で』のペトラさん

ヘルシンキ中央駅の東隣の地下鉄駅は、これまで「Kaisaniemi」(かいさにえみ)駅として知られていました(西側の隣はショッピングモールのKamppi駅)。

しかし本日より、その名前が「Helsingin yliopisto」(へるしんぎん・ユりおぴスと/ヘルシンキ大学)駅に改名されちゃいました。その理由は、この地下鉄駅がヘルシンキ大学のメインキャンパスに一番近いから。

フィンランド国外では、有名大学周辺の駅の名前(「鳥取大学前駅」とか笑)には大学名を博した駅が多いのに、「ヘルシンキ大学は国際的にも有名なのに何故近くの駅に名前がついて無いんだ!」ということで、ヘルシンキ市議会で投票によって決定されたとのことです。

ここまでだと「なんだそれ」って思っちゃうかもしれませんが、そもそもKaisaniemi駅という名前がそう理に適った名前でも無かったのも改名の要因のよう。

「Kaisaniemi」は元々Kajsa Wahllund*という名前の人が始めたレストランで、niemi=半島部分に位置しているために「Kaisaniemi」という名前が付けられていたそうです。そのため、その近くの公園の名前もKaisaniemiと名付けられています(が、この公園はヘルシンキ中央駅の裏に存在し、なおかつ公園での犯罪率が高いのであまりイメージは良くない)。そこから駅の名前がつけられたそうですが、Kaisaniemi駅からそのレストランまでは1キロほど離れているようで、ヘルシンキ大学の方が駅に近いそうです。

*Kajsa Wahllundはスウェーデン人だったそうで、元々の名前は「Catharina」だが、フィンランド人には発音しづらかったため「Kajsa」にしたそう。この人の始めたRavintola Kaisaniemiはヘルシンキで今もやっているレストランの中では一番古いそう。

ここまで考えてみると、Kaisaniemiという名前からHelsingin yliopistoに改名されるのも理解できますが、多分これまでに出版されたガイド本や、オンラインの情報もまだ「Kaisaniemi駅」となっているところが多いはずですので、旅行で訪れる方はご注意ください。

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2015年1月21日水曜日

米の研究曰く湿度が低い地域の言語はモノトーン。もしかしてだからフィンランド語も?

Tiedeが伝えるところによれば、マイアミ大学のCaleb Everettさんらによる研究で、3700以上の言語を対象に、その地域と言語のトーン(音程)が研究されたそう。結果、湿度が高い熱帯地域(東南アジアやアフリカ、アメリカ州、ニューギニアなど)では音程の上下が大きく、対照的に空気が乾燥していたり、降水量が少ない地域は音程がない言語が多いことがわかったそうです。湿度が低い気候に比べ、湿度(絶対湿度?)が高い気候では声帯を正確に震わせることができるそうです。

空気中の湿度は温度が低ければ低くなります。ということは、湿度が低く寒いフィンランドでは音程があまりないというわけですね。フィンランド語がモノトーンだと言われるのはもしかしたらこの気候的要因があってのことかもしれませんね。


Miksi kiinan kieli ei olisi syntynyt Suomessa [via TIEDE]

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2015年1月20日火曜日

統一感に欠けるAMDのAPU名。最新APU「Kaveri」はフィンランド語?

ガジェット速報が伝えるところによると、アメリカの半導体メーカーAMDの新たなAPU(CPUとGPUが一緒のチップになったもの)の名前は「Kaveri Refresh」。「Refresh」は英語の「リフレッシュ」ですが、「Kaveri」はなんだか聞き慣れない感じの言葉ですね。実はこれ、フィンランド語なんです。

Kaveri」はフィンランド語で「友達」、「ダチ」といった意味の名詞です。Wikitionaryによれば、フィンランド語の「kaveri」の語源としてはヘブライ語転じてイディッシュ語で「友達」という意味の(ローマ字での表記だと)「khaver」という言葉から、もしくは「kamraati」と「toveri」(共に「同志」という意味のフィンランド語)が合わさってできた混成語、とされています。

ちなみにこれまでのAMDのAPUの名称はこんな感じです:

Ontario (カナダの地名、元々オンタリオに住んでいた先住民の言葉で「偉大な湖」という意味)
Zacate(スペイン語で「草」、「まぐさ」)
Llano(スペイン語で「平らな」とか「平原」)
Wichita(アメリカの地名、ウィチタに住んでいた先住民の部族の名前
Krishna (インド神話の英雄/神の化身であるクリシュナ、また、インドの地名でもある)
Trinity トリニティー(キリスト教では父と子と精霊の三位一体を示す、語源はラテン語
Temash(アメリカの先住民族の言葉で「茂み」)
Kabini(トルコ語の「キャビン」の単数形対格
Richland(アメリカの地名

といった感じ。なんだかアメリカ大陸の先住民の言葉だったり、草系だったり、はたまた宗教的な名前だったり、使用言語からも言葉の意味からも統一感を見出すのが難しい名づけ方ですね。CPUとGPUを統一したAPUの名前なんだから、もっと命名規則もわかりやすく統一して欲しいところです。

そして現れた新たなAMDはフィンランド語で「友達」という意味ときたら、もうわかりません。しかもフィンランド語は、その話者数が世界でも600万人程度とされているほどの小さい言語なので、そんな言語の言葉をわざわざ使う理由も知りたいところ。その上APUの正式名称が「Kaveri Refresh」ならば「友達リフレッシュ」という事に。「俺のダチ、古くなったから新しいダチと入れ替えようか」とでも言いたいのでしょうか。なお、APUという言葉もフィンランド語での意味が存在します。実際は「Accelerated Processing Units」の略なのでフィンランド語のつもりということはないでしょうが、「APU」(apu)はフィンランド語で「手伝い」という意味。

フィンランドのNokiaの携帯部門はマイクロソフトに買収されてしまいましたが、フィンランド発の独自OS Sailfishを搭載するスマホを発売したJolla(ヨッラ、フィンランド語で「ある人が持つ」という意味の代名詞)は今年は同OS搭載のタブレットも発売予定と頑張っている他、国際的にも世界男女格差指数でも世界で2番目に男女の格差が少ないと発表され、フィンランドは世界的にも注目を集めています。フィンランド語で「友達」という言葉を新APUに採用したAMDも、もしかしたら隠れフィンランドファンなのかもしれませんね。


米AMD、「Kaveri Refresh」とデスクトップ向け「Carrizo」を2015年内に投入か [via GGSOKU]

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2015年1月18日日曜日

日本のパスポートでもフィンランドの自動出入境ゲートが使えるように!(もうパスポート審査官に会わなくて済むはず!)

これからは日本のパスポートでもフィンランドの自動出入境ゲートが使えるようになるとHelsingin Sanomatが伝えています。

(私自身知らなかったのですが)フィンランドでは2012年から、日本のパスポートを持っている人は出国の際に自動出国ゲートを使うことが出来ました。これは、バイオメトリック・パスポートのパスポートに付いているICチップ(パスポートの真ん中ほどにある硬いページ)を読み取るゲートを通ることで、パスポート審査官の所まで行くなかなか進まない長い列に並ばなくてもいいというもの。これまでのところ自動出国ゲートを使う日本国籍の人は全体の40%ほど居たそうです。自動出国ゲートを使えるのは日本人だけでなく、EU圏外では韓国、米国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドのパスポートを持つ人も使えるようです。

でもこれからは嬉しい事に入国時に自動入国ゲートが使えるようになるそうです。これまでこの自動入国ゲートは、EUか、EEA(欧州経済領域)か、スイスのパスポートを持つ人しか使えませんでした。

これでパスポート審査官に滞在日数を聞かれ、素直に89日間滞在予定ですと答えて「おい、なんでシェンゲン条約ぎりぎりの日数滞在するんだ。ちょっと別室に来給え」なんて言われることもないわけですね(笑)。フィンランドのパスポート審査官さんたちは怖そうだけど真面目で親切な人たちばかりだったので自動出入国ゲートを使うと会えなくなるのが寂しくもありますが。

きっと自動入国ゲートが使えるようになったのは、日本からの旅行者の多さ(ツアーで来られる人でゲートが詰まってしまう)もあるのでしょうが、両国のいい関係と、そしてフィンランドに滞在する日本国民のマナーの良さ(犯罪をしないとか、不法滞在をしないとか)があってのことでしょう。国と国との関係だけでなく、互いの国を訪れた人々が築いてきた両国間の信頼を、これからも大切にしたいですね!


Japanilaiset voivat jatkossa tulla automaatin läpi Suomeen [via HS]

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2015年1月17日土曜日

日本の抹茶がフィンランド国営放送に健康に良いと取り上げられてる!

コーヒーの消費量が世界一のフィンランドですが、ここ数年、フィンランドでは「お茶」が人気になってきているよう。茶専門店「Chaya」(ヘルシンキ大聖堂やエスプラナーディ通りからも遠くないKluuvi内にある)や、ヘルシンキ市内に2店舗できている「Théhuone」(日本茶、中国茶、韓国茶、台湾茶などが専門)もあります。





(写真はThéhuoneで。左上のはドイツ製の抹茶の葉が入ったチョコ)

そんなお茶のなかでも日本の誇る抹茶が、今回フィンランド国営放送YLEでも取り上げられたようです。

放送ではその健康への良さや、抹茶の点て方(流石に作法まではしていませんが)紹介されています。どうやら健康にいいから流行っているとのことで、抗酸化作用なども紹介されています。

その様子はYLEのサイトで見ることができますのでどうぞ。

なお、何故か日本の裏千家とフィンランドはかなり昔から繋がりが強いらしく、スオメンリンナ島(Suomenlinna)にも裏千家の茶室があるほど。京都でお茶を学んだフィンランド人のティーマスターが居るんだとか。


Matchaa vatsaan - muotijuoma saanut jo jäljittelijöitä [via YLE]

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