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2017年10月26日木曜日

『ブレードランナー2049』で話されるフィンランド語はなんて言ってる?

世界で600万人しか話者のいないフィンランド語がハリウッド大作映画で出てくるなんてびっくり!

テレビや映画で活躍するフィンランドの女優、Krista Kosonenが出演する『ブレードランナー2049』。驚いたことにKosonenは作中でフィンランド語を披露しています。一体彼女はなんと言っているんでしょうか?





動画はSonyPicturesJapan
より。

彼女の台詞はネタバレにならないので書き出してしまうと:

Varo, toi jätkä on Blade Runner. Vittu se on vaarallinen, mennään.

日本語に訳すと:

気をつけて、そいつはブレードランナー。そいつクソやばいから行こう。

といった感じです。なお、この「vittu」という言葉は英語で言えば「f*ck」と同じような感じで使われる言葉。元々の意味は「(力のある、強い)女性器」という意味ですが、現代使われる際には汚い意味合いを含んでおり、卑語(フィンランド語で言えばkirosana)としての「女性器」となりますので人前で使わない方がいいでしょう。(とは言え特に若い世代の会話の中では良く耳にしますが)

なお、フィンランドで一足お先に見てきた『ブレードランナー2049』、姉妹ブログでネタバレ無しのレビューを書いていますのでそちらもご覧ください。

また、フィンランド語に興味を持たれた方は、フィンランド語を日本語に空耳して覚えちゃおうという電子書籍、『空耳フィンランド語』もどうぞ:






(abcxyz)

2017年7月10日月曜日

二重課税回避条約関連の書類を提出する方法(記入例付き):フィンランドの場合



*これはあくまでも私の場合ですし、私が考える制度の理解をそのまま記しています。なので勘違いしている部分も多々あると思いますので、ご自分で同様の届け出をする際にはよく調べ、関連する機関などに問い合わせしてから行いましょう。*

フィンランドと日本の間には二重課税の回避および脱税防止のための条約が結ばれています。私はフィンランドに住んでいますが、フリーランスとして日本の会社に報酬をもらっています。居住地がフィンランドなのでフィンランド政府に税金を払います。

日本では、日本に住所がある場合、所得税が源泉徴収されます。日本に住んでいる場合は便利なのですが、フィンランドに住所がある場合、フィンランドに所得税を納めなければいけません。何もしない場合、日本でも所得税を納めて、フィンランドでも所得税を納めないといけない、二重課税状態になってしまいます。

しかし幸いなことに、フィンランドと日本の間には二重課税を防ぐための条約が存在し、書類を提出すれば日本側で源泉徴収されなくなります。




まず、日本に住所が無い状態=非居住者ではなければいけません。住所のある市で移転届けを出しましょう。これを行うと、国民健康保険には入れない状態になり(日本に住所を戻せば入れるようになる)、国民年金は選択式になります。そして市民税は払わなくても良くなる・・・はずなのですが、どうやら制度上、1月1日以降に住所を抜いた場合は、その年内分の税は払わないといけないようです。(でもそうすると、二重課税となるので、あとでフィンランド税務局にこれこれしかじかでこの年この額の住民税を日本に払った、と証明することで還付があるかもしれません)

参考:国税庁 No.2885 非居住者等に対する源泉徴収のしくみ


その上で、日本であなたにお金を払っている会社に書類を提出しなければいけません。

参考:国税庁 源泉所得税(租税条約等)関係

私の場合は「租税条約に関する届出」という書類を準備しました。

参考:[手続名]租税条約に関する届出(自由職業者・芸能人・運動家・短期滞在者の報酬・給与に対する所得税及び復興特別所得税の免除)

でもこの書類を送る前に、現地の日本大使館で、現地に在住するという証明書「在留証明」を発行してもらわなければいけません。これには、申請書の他、パスポートなどの写真付き身分証明書、そして現在の住所に住んでいることの裏付けとなるような書類(例えば公的機関がこの住所宛に発行した手紙とか)が必要となります。

参考:在フィンランド日本大使館:在留証明

そして「租税条約に関する届出書」に記入し、会社用にコピーも作成して提出しました。

あくまでも私の場合は、になりますが、「租税条約に関する届出書」では私は以下のように記入しています:

・「個人番号(有する場合のみ記入)」にはフィンランドの私の個人番号を記入
・「日本国内における居所」は住所がないので記入せず
・(国籍)には日本と記しましたが、、それに続く(入国年月日)、(在留期間)、(在留資格)の欄は何のことだかわからなかったので記入していません。
・次の「下記「4」の報酬・給与につき移住者として課税される国および納税地(*6)」の欄には、フィンランドで私が納税している納税地として「Helsinki, Finland」、そしてVero(フィンランドの税務署)から与えられている納税者番号を記載しました。
・次の「自由職業者、芸能人または運動家の場合(短期滞在者に該当するものを除く。):日本国内の恒久的施設または固定的施設の状況」

参考までに画像も。空欄にしている「短期滞在者の場合:以前に日本に滞在したことの有無および在留~」は日本国外の人向けの質問かと思われたので回答していません。


参考:

Vero Elimination of double taxation — receipts of foreign-sourced income by Finnish-resident individuals

houko.com 所得に対する租税に関する二重課税の回避及び脱税の防止のための日本国とフィンランド共和国との間の条約

FINLEX Asetus Asetus Japanin kanssa tulon kaksinkertaisen verotuksen ja veron kiertämisen estämiseksi tehdyn sopimuksen voimaansaattamisesta.


(abcxyz)

2017年3月1日水曜日

フィンランド大使館「フィンたん」が主人公のアニメが適当すぎて見るのが辛い。(追記あり)

7歳のフィンランド人の男の子という設定のフィンランド大使館のマスコットキャラ、フィンたん。フィンランド独立100周年を記念してアニメになりました。でもその第1話の内容が適当すぎて非常に残念です。





ある日フィンたんが道を歩いていると、エアギターコンテストの英語の看板が、その次には携帯投げコンテスト、サウナフェスティバルの看板が登場し、それらにフィンたんが参加する、という内容。幾度となくフィンランドを紹介する日本のテレビ番組が紹介してきた「変な大会」を大雑把に紹介しただけの薄い内容です。フィンランド大使館のマルクス・コッコ報道・文化担当参事官は、今回のアニメの製作について「日本の方々のフィンランドに対する関心をもっと高めたいと思い」作ったと語っていますが、「関心をもっと高めたい」と思うのであればもっと知られていない内容、突っ込んだ内容にすべきだったでしょう。

フィンたんが既に知られた存在であることを逆手に取ったのか、フィンたん自体の紹介は「モイ、僕フィンたん」という以外にはなし。フィンランドという国の紹介すらありませんし、そもそも場所の設定がフィンランドかどうかもエアギターコンテストが終わるまで不明。そもそも英語の看板が立っている時点でオカシイですし、フィンランド人であるはずのフィンたんが(優勝者が切手になるほどの)エアギターコンテストの看板を見て「なにこれ面白そう」というのも変です。携帯会社Nokiaで世界中で名を知られていたこともスルーして最後に写るのは壊れたiPhone。

フィンたんは元々はフィンランド大使館のツイッターアカウントのあだ名でした。ツイッターで使われていた「なう」(今現在していることの後に付けて使用する。英語の「now」から来た)をフィンランド語にした「にゅっと」(nyt)という言葉を流行らせたり、フィンランド語の紹介も積極的にしていました。それなのに、ある意味キャッチフレーズともなった「にゅっと」すら使わず、出てきたフィンランド語の単語は冒頭と最後の「もい」(moi)と「サウナ」(sauna)だけ。ツイッターでのフィンたんの人気は、日本のアニメでフィンランドを代表するキャラクターが登場していることを知っているかという質問に対し「全て把握しております」と答えた事から出たものです。その文脈を全く無視して、後に公募で選ばれたマスコットキャラだけで人気を得ようとしている様子は、ただの張りぼて。フィンたんという人気を生み出した個性を抜きにし、その見た目だけを利用しているわけです。

「フィンランド人の革新的、創造的な部分だけではなく、真面目になりすぎない、接しやすい一面についても知っていただければ」とコッコ報道・文化担当参事官は言っていますが、果たしてこの適当すぎるアニメーションでそのどこが伝わるのでしょう。そもそものツイッターアカウント「フィンたん」が持っていた魅力を持ち合わせていないキャラクターに、魅力のない内容のアニメーションをつけて、何を伝えれるのでしょうか?独立100周年を記念して制作されたアニメがこんな適当な内容で、これを日本語音声とフィンランド語と英語の字幕をつけて世界中に発信して、フィンランドも日本も恥ずかしいとは思わないのでしょうか?

フィンランド人からもこのアニメは「適当すぎる」、「何故iPhone…」、「作った日本人はフィンランドにあまり関心がないのでは」、「予算無かったのかな」、「フィンランド側と日本側でコミュニケーションが取れてなかったのでは」などとのコメントも。更にはこんな意見も。

そもそもSuomi 100/フィンランド独立100周年記念関連事業は適当なものが多すぎる。独立100周年記念プログラムの一部となっている夏に行われる音楽イベント「Vuosisadan Kulttuurigaala」に音楽アーティストを無料で演奏させようとしているんだけど、別に寄付するから無料で演奏してとかじゃなくて、来場者のチケットで収益を得るイベントなので問題になっている。このフィンたんのアニメも100周年記念事業の適当さをよく表せているんじゃないか。

記念事業が変な事になるのは日本もフィンランドもさほど変わらないのかもしれません。

追記:「Hyvä veliじゃないの?」という意見もフィンランド人から聞かれました。フィンランド大使館のページにも記されているように「今回アニメの総監督・プロデューサーを務めるのは、フィンたんの生みの親でもある糸曽賢志さん」、つまりフィンたんのマスコットキャラを作った人物自らアニメの総監督とプロデューサーを務めているというわけ。なんだか都合が良すぎる気がしないでしょうか?また、もともとフィンたんは100周年事業として「アニメーション化もしくは漫画化を企画」されており、そのストーリーをフィンランド大使館が公募していますが、昨年9月になされているべきその結果の発表はどこにも見当たりません。フィンたんのアニメーションでは放送作家であるという「オンダユウ」氏が担当しています。

追記2:ソース表記が適当とのご指摘がありましたが、「フィンランド人の意見」部分は私がこのアニメーションを見せたヘルシンキ在住のフィンランド人たちの意見です。


YouTube [via フィンランド大使館、東京]

(abcxyz)

2016年7月12日火曜日

フィンランド国内の空き巣、フィンランド国籍と外国籍の空き巣犯の割合は?

近年多数難民がヨーロッパに流入することに起因して、ここフィンランドでも、一部に犯外国人的な感情を露にするひとが増えてきているようです。外国人が犯罪を犯す率が高い、などという根も葉もないウワサにより扇動される人々も少なくありません。

そんななか、Helsingin Sanomatがフィンランド国内で発生した空き巣犯の国籍に関する興味深いグラフを出しているのでご紹介します。




(青がフィンランド国籍、オレンジが外国籍)

これによれば、全国の空き巣被害のうち、68.8%がフィンランド国籍、外国籍の割合が31.2%とのこと。首都ヘルシンキが含まれるUusimaa県では60.85%がフィンランド国籍、Keski-Pohjanmaa県(中央フィンランド、例えばVaasaとか)では外国籍空き巣犯が多く78.8%。Kainuu県ではすべてフィンランド国籍、Etelä-Savo(南サヴォ県)ではバランスが取れて50%ずつとなっています。

この記事の中では、この「外国籍」の空き巣犯の多くはバルト三国と、東ヨーロッパの籍の人々。彼らはフィンランドへの移民ではなく、いろいろな国を回って空き巣をしている「旅する空き巣犯」なのです。とはいえ、全体としてみれば68.8%がフィンランド国籍の空き巣犯であるということは興味深いことでしょう。

なお、今回の記事のようにグラフで割合を示すことはできませんが、気候が良く薄着の観光客も多い夏場には、スリ犯罪も増え、「旅するスリ犯」たちもフィンランドにやってくると言われていますので、旅行の際はお気を付けください。




ヘルシンキ市内の空き巣数も掲載されていましたが、Kallio(バーが多い、最近はボヘミアンな地区として知られる)とHerttoniemi(マリメッコのアウトレットストアがあるところ)の空き巣犯罪が多く、Munkkivuori(古いマンションが多く、少し所得の高めの高齢者が多いが、駅はない)は空き巣犯罪がないという興味深い結果になっています。


image : Helsingin Sanomat 11.7.2016

[via Helsingin Sanomat 11.7.2016]

(abcxyz)

2016年5月12日木曜日

連載・さらば福祉国家 「Hyvä veli」ようこそ汚職国家フィンランドへ

Transparency.orgの発表する世界汚職度指数では、2015年には168か国中2番目に汚職度の低い「キレイな」国とされているフィンランドですが、クリーンなイメージは上っ面だけかもしれません。

前回の政府の途中から福祉健康担当大臣であり、今日までヘルシンキ市の福祉健康担当副市長Laura Ra:ty(Kansallinen kokoomus / 国民連合党)だった人が急に辞職。そして複数の私立病院チェーンを所有する巨大企業Terveystaloの代表取締役に就任することを今日発表しました。Terveystaloはフィンランドのたくさんの会社と労働者への健康サービスの提供契約を結んでいる民間企業。

今のフィンランドの医療システムはよくない、というのはどの政党も合意しているところで、前々回の政府の時からこれを変えようという動きが続いていました。現在のSipilä政権は医療も民間化しようとしています。こうすることで競争が生まれて医療サービスの質が高まるのではないか、ということです。

しかし、だからこそ民間化にかかわる政治家が医療企業に急に転職するのは異常なのです。つまり、政府の中で福祉健康を担当して、後で自分がつく役職を自分に都合いい状況に変えていから転職したというわけ。まだ公になっていない情報も持っていることでしょう。これが汚職でないとすれば一体なんだというのでしょうか?

しかもKokoomusはなんと去年も似たようなことがありました。ヘルシンキ市のKokoomus委員会の委員長であったLasse Männistöが途中で自ら辞職、Mehiläinen(これもやっぱりTerveystaloのように巨大で似たような医療系の民間企業です。税金回避の疑いも取り上げられている)に就職したのです。



フィンランドには「Hyvä veli」(良い兄弟)という言葉があります。これはいわゆる「コネ」であり、学歴や経験が重視される、と言われるフィンランドでも、実は一番就職その他、またクビにならないためにも重要な要素がこれです。大学で知り合った友達や後輩をどこかに紹介して雇ってもらうようなものもこれに含まれるのですが、会社の中で仕事の後に飲みに行ったりサウナに行ったりして仲のよくなった人たちの間で、実績などを見ることなしに仲のいい人を昇格させたり、小さな自治体で、友達が持っている経済的に損失を出している工場を自治体が買い取ったり、なども「Hyvä veli」の例として挙げられます。ただし、昔はあったようではありますが、今の時代は大学にHyvä veliで裏口入学をするなどはできないようです。



企業間でのこういった転職では、辞職後に同じ業界の他の企業に入る場合には何か月か時間を空けてからでないと入れないという仕組みがありますが、今回の件を受けてこの仕組みが今回のようなケースにも当てはめられるべきだという声も上がっています。


[via Helsingin Sanomat]

(abcxyz)

2016年2月3日水曜日

世界腐敗度ランキング2位のフィンランド、経済自由度ランキングは24位。(日本は腐敗度18位、経済22位)

米ヘリテージ財団とウォールストリートジャーナルによる経済自由度指数は、「“財産権の保護”、“汚職の少なさ”、“政府支出の少なさ”、“財政の健全性”、“ビジネスの自由度”、“労働の自由度”、“通貨の自由度”、“貿易の自由度”、“投資の自由度”、“金融の自由度”」(wikipedia)によって算出される各国の自由経済度です。

先日発表された2016年版の経済自由度指数(Heritage.org)では、1位(最も経済自由度が高い)は香港、9位にエストニア、デンマーク12位、日本22位、フィンランドは24位でした。

経済自由度指数が80~100となった上位5か国は「自由」、6位から38位の指数70~79.9の国々は「おおむね自由」な経済自由度とされています。ランキング内最下位は178位の北朝鮮で「圧制された」経済という区分けとなっています。

こうしてみるとフィンランドも日本も経済自由度は高い方ですが、同じく先日発表された世界腐敗度ランキング(ネット選挙ドットコム)ではデンマークが1位、フィンランドは2位、(日本は18位)と順位がトップ(=腐敗度が低い)であったことを考えると、デンマーク12位、フィンランド24位というのは面白いですね。

私は経済自由度指数がどう算出されているのか詳しいことはわからないのですが、例えば「ビジネスの自由度」と「労働の自由度」は相反する要素も含まれていそうです。労働者の権利を尊重すればするほどビジネス的な自由度は下がるでしょう。また、税率を高くすることで国家の福祉を維持するには、企業の負担も必要ですが、企業の負担が高ければ「経済自由度」は下がるのではないでしょうか。

海を挟んだ隣国で通貨は共通のユーロを用いるエストニアは順位が9位と高めですが、フィンランド国内からは「エストニアは会社を作る/維持するのに税金が安いし、人件費や労働保険も安い(酒類も安いし)」という印象が持たれています。

フィンランドでは、法律では何日の労働に対して何日の有給休暇があるべきと定められており、これはアルバイトにも適用されます。とはいってもアルバイトの場合は正社員とは違いシフト制なので有給「休暇」そのものは取れず、その代わりに有給休暇分の給料がもらえる仕組みになっています。

世界の国々を相手にしたビジネスで優位に立つか、それともしっかりと充実した労働・生活環境を国民に保証するのか、国造りに何を優先するのかでその国の本音が見えてくるかもしれませんね。


(abcxyz)

2015年12月19日土曜日

フィンランドで「フォースの覚醒」観てきたまとめ。フィンランドのお店ももっと盛り上がって~



フィンランドで公開初日に「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を観てきました。その様子や関連記事をギズモードジャパンに書いていますので興味のある方はどうぞ。

・いまいち盛り上がりに欠けるフィンランドで「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を公開初日に見てきた

記事中にもある通り、映画公開前にはほとんど映画そのもののポスターなどは見られず、HPやサブウェイなどのコラボ企業広告しか目につきませんでした。私はテレビはほとんど見ることがないのでテレビCMはどうか知りませんが、YouTubeでは公開開始数日ほど前からコタクジャパンでTV予告として紹介されているものと同様のものが流れだしたり、こちらの記事で書いたサブウェイのCMが流れたりしていました。

・サンドイッチ屋が遠い銀河系のカンティーナに?サブウェイとスター・ウォーズのコラボCM

なお、記事中には記していませんが、同CMの韓国版では来店するお客さんのうち、ライトセーバーを腰につけているお客さんの性別が逆転しているのも面白いところです。そもそもフィンランドを含む他国版のCMでは女性がライトセーバーを持っているというのも、「フォースの覚醒」が女性が活躍する映画になっているという視点からも興味深くあります。

『スター・ウォーズ』の旧三部作では、レイア姫を除けば女性が活躍するシーンがほとんどなく、しゃべるシーンに至ってはこちらのコタクジャパンの動画記事でお分かりいただけるように映画3本(386分)の中でたったの1分3秒しかありませんでした。

本編ではメインキャラクターであるレイは当然ながら、レイア、キャプテン・ファズマ、マズ・カナタなどの重要な位置を占めるキャラクターに女性が配役されています。それだけではなく、沢山エキストラが登場するシーンなどでもファーストオーダー側、反乱軍側共に性別、人種の多様性が見られました。

『フォースの覚醒』はまた、映画における性差別をチェックするためのテストである「ベクデルテスト」も合格しています。

そんな『フォースの覚醒』で劇中には出てこないものの活躍するフィンランド人女性の記事もギズモードジャパンに書きました。

・「フォースの覚醒」の宇宙人言語を作ったのは、「インチキ外国語」で有名なあの人

YouTubeでなんとなくそれらしく聞こえる「インチキ外国語」の動画で有名となり渡米したフィンランド人、Sara Forsbergさんの『フォースの覚醒』でのお仕事についての記事です。

そして、公開前こそ盛り上がりに欠けたフィンランドですが、公開開始後からは盛り上がりを見せてきています。その理由はもしかしたらフィンランドの「期待しない文化」にあるのではないか、ということで、フィンランド語の言い回し「Pessimisti ei pety」(悲観主義者は失望しない)、「Älä odota niin et pety」(期待しなければがっかりしない)、そして『フォースの覚醒』劇場にコスプレで来た人たちの写真を交え紹介した記事がこちら。

・「フォースの覚醒」公開されてから盛り上がってきたフィンランド、その理由とは

とはいっても日本の盛り上がりようとは比べ物になりません。新三部作を日本で観て、その時の盛り上がりを知る身として何にもましてつらいのは、グッズもオモチャもフィンランドではほとんど見かけないこと。

食料品店で見かけるのは『スター・ウォーズ』のイラストがパッケージに描かれたヨーグルトくらいなもの。R-kioskiにはイギリス製のストームトルーパーの形をしたチョコレートが置いてありましたが、その程度です。なお、イースターの時には『スター・ウォーズ』のチョコエッグが売られていましたが、そういった「おまけ/オモチャ付き」の『フォースの覚醒』関連商品は私が知る限りは売られていません。あまり物質主義ではない子育てという面ではいいことかもしれませんが、私のようなファンにとっては残念なところ。

オモチャに関しても種類の少なさと値段の高さ(これは物価によるものなのでどうしようもありませんが)は残念な感じです。10月末にトイザらスを訪れたときには、まあまあ数はあったものの、ハズブロかレゴの商品しか置いておらず。オモチャ屋さんであるBR-Lelutにも『スター・ウォーズ』のオモチャは置いてあるにはあるのですが、量もバリエーションも少なくかったです。子供のために『スター・ウォーズ』のオモチャを探しに来た親の姿はまま見かけるのですが、需要があるのに商売っ気はないのかな、と感じずにはいられませんでした。

Kamppi近くにあるHobbyPointではドイツのプラモデル会社Revellの巨大なミレニアム・ファルコン号モデルキットがショーウインドーに展示されていましたが、公開翌日に訪れると「『スター・ウォーズ』モノはもう全部売り切れちゃった」と言われました。ただ店舗によってはCitymarketなどでのRevell製のプラモデルがまだ販売されているところがあるようなのでクリスマスプレゼントに『スター・ウォーズ』モノが買いたい方は要チェックです。

同じスケールのものかわからないけどこんなの:




また、私が訪れた中でも一番豊富に『スター・ウォーズ』グッズを扱っていたのはなんと電気屋さんであるVerkkokauppaでした。TyynenmerenkatuにあるVerkkokauppaでは、他の店で扱っていない商品が多数そろっているほか、Hasbroのブラックシリーズフィギア(現在のベーシックフィギアやデラックスフィギアは肘膝関節が曲げられない80年代に先祖返りしたようなフィギアばかりだが、ブラックシリーズのものは作りも細かく関節も多いためポーズをとって遊べる)の価格はトイザらスよりも10ユーロ安く販売されていました。




なおVerkkokauppaには巨大なAT-ATもありました!

ちなみに、ベーシックフィギアはこんなの。フィンランドではこれでも15ユーロくらい:



こちらがブラックシリーズ。どちらも日本で買った方が断然安いです:



なお、ブラックシリーズは『フォースの覚醒』以前のフィギアは20ユーロほどで販売されていましたが、『フォースの覚醒』からはトイザらスでの価格が一体40ユーロ(約5300円、Verkkokauppaでは確か29ユーロ/3800円)と倍の値段になっています。やはり昨年末ごろから『アベンジャーズ』や『アイアンマン』などのオモチャも同様に、関節の数が少なくなったり、質が低下して価格が上がるなどの現象が起きています。(そのことについては「『アベンジャーズ:エイジ・オブ・ウルトロン』の2.5インチフィギアシリーズを買ってしまった。なんだこりゃっっ」に記しています。)

まとまりがまったくないけど、以上です(笑)。


(abcxyz)

2015年9月19日土曜日

フィンランド版プッチンプリン?「Valio Kermavanukas」製品パッケージデザインは日本のほうがやっぱり上だった




日本を一歩外に出ると、日本の製品のパッケージがどれだけ利用者の視点に立って作られているの気づかされます。

例えばフィンランドでは、お店で売られている肉が入っているプラスチックの入れ物が非常に開けにくく、明け口がついているのにそこから開けようとすると容器の上面が引き裂かれるようになって結局開けられなかったり…

そんななかで、フィンランドの乳製品会社Valioが、(たぶん)フィンランド初のプッチンできるプリンを発売しました。

それがValio eilaブランドの「Kermavanukas」(クリームで作られたプリン)。





日本のプッチンプリンの、底についている棒状の部品をプチっと折るだけでプリンっ!とお皿の上にプリンが滑り出す洗練された感じはありません。裏面を三回も押して、しばらく待ったら出てくるというわけです。


どんなもんか、実際に試してみました。今回試したのはVadelma味(ヨーロッパキイチゴ味)です。








実際にやってみるとなかなか大変。やっぱりこういうところで日本の商品のすごさを感じちゃいますね。


ベース部分のお味のほうは、クリームで作られたプリンといっても、日本の「クリームプリン」とか「生クリームプリン」とか言ったものとは全然違い、フレッシュチーズの一種でクワルクとも呼ばれるRahkaから酸味を引いたような触感とお味でした。





日本のプリンの感覚で食べると「なんだこれ!?」となるかもしれませんが、好きな人は好きになる系の味だと思います。キイチゴソースはおいしかったです。


(abcxyz)