2017年6月29日木曜日
ヘルシンキ中央駅広場の反移民・ナショナリスト団体のテントが撤去されてた
ずいぶん前からヘルシンキ中央駅横の「Rautatientori」(中央駅広場、フィンランド国民文学の父ともされるAlexis Kiviの彫刻がある広場)には二つのテントがありました。
Ateneum美術館に近い側には難民によるフィンランドの難民対策の厳しさに対し異議申し立てデモのテントが、そしてAlekis Kiviの彫刻近くには「Suomi Ensin」(英語で言ったら「フィンランド・ファースト」)というナショナリスト団体による反移民抗議テントがあったのです。難民テントはRautatientoriに来る前にはKiasma近代美術館の前にあったものです。この難民によるデモのテントは、難民申請が拒否された人々によるもので、主に審査に異議申し立てをしている期間の拠り所となっているようです。警察に申請して行う正式なデモ扱いなためここで寝ることはできませんが(寝泊まりするとキャンプという扱いになってしまう)、炊き出しなどが行われています。Suomi Ensinのテントもまた、そこでコーヒーを飲んだりしている人がよく見られました。
さて、そんな二つのテントですが、Suomi Ensinのテントは警察により退去命令が出され、今週月曜取り払われることになりました。その理由は、Suomi Ensinの支持者たちにより通りがかった人が襲われる事件が多発したため。YLEがヘルシンキ警察のJari Taponen警部の話として伝えるところによれば、これまでにも通りがかった人がSuomi Ensin支持者たちに暴行を受けたケースがあったものの「週末にかけて抗議者たちが傍観者に暴行を加える事件が3件起きた」とのこと。ほかにも彼らが違法行為をしたことも理由であるとしています。
テント取り払いの現場には警察も見物人や当事者たちとみられる人々が多数いました。また、そこではKari Tapioの「Olen Suomalainen」(私はフィンランド人)という1983年の歌が誰かのスピーカーから流されていました。
動画は
Herrahauntより。
なお、2014年には、移民や難民も含め様々な国にルーツを持つフィンランド人たちを映し出した「Kansalaiset feat. Medborgare」(Kansalaisetはフィンランド語で「国民」の意味、Medborgareはスウェーデン語で同意味)による同曲のカバーも存在します。
動画はKansalaiset Medborgareより。
でも一応書いておくとこの曲はもともとはイタリアの歌手Toto Cutugnoによる「L'italiano」(イタリア人)が原曲です。なのでナショナリスト団体が流していたとすればかなり皮肉ですよね。先のカバー版のおかげもあり曲の持つイメージとしてはもっと多様性を持ったものとなっているので、別の人たちが流していた可能性もありますが。
歌の話はさておき、人通りの多い中央駅横の広場で通りがかりの人を襲うなんて恐ろしい話ですよね。テントが撤去されてよかった。
なお、難民によるデモのテントはまだ広場のAteneum美術館側に存在します。
あと付け加えると、テントがあっても無くても夜のヘルシンキ中央駅はヘルシンキで一番暴力事件が起こりやすい(といっても酔っ払い間の暴力が多いようですが)ところとして知られていますのでご注意ください。
[via YLE]
(abcxyz)
2016年7月12日火曜日
フィンランド国内の空き巣、フィンランド国籍と外国籍の空き巣犯の割合は?
近年多数難民がヨーロッパに流入することに起因して、ここフィンランドでも、一部に犯外国人的な感情を露にするひとが増えてきているようです。外国人が犯罪を犯す率が高い、などという根も葉もないウワサにより扇動される人々も少なくありません。
そんななか、Helsingin Sanomatがフィンランド国内で発生した空き巣犯の国籍に関する興味深いグラフを出しているのでご紹介します。
(青がフィンランド国籍、オレンジが外国籍)
これによれば、全国の空き巣被害のうち、68.8%がフィンランド国籍、外国籍の割合が31.2%とのこと。首都ヘルシンキが含まれるUusimaa県では60.85%がフィンランド国籍、Keski-Pohjanmaa県(中央フィンランド、例えばVaasaとか)では外国籍空き巣犯が多く78.8%。Kainuu県ではすべてフィンランド国籍、Etelä-Savo(南サヴォ県)ではバランスが取れて50%ずつとなっています。
この記事の中では、この「外国籍」の空き巣犯の多くはバルト三国と、東ヨーロッパの籍の人々。彼らはフィンランドへの移民ではなく、いろいろな国を回って空き巣をしている「旅する空き巣犯」なのです。とはいえ、全体としてみれば68.8%がフィンランド国籍の空き巣犯であるということは興味深いことでしょう。
なお、今回の記事のようにグラフで割合を示すことはできませんが、気候が良く薄着の観光客も多い夏場には、スリ犯罪も増え、「旅するスリ犯」たちもフィンランドにやってくると言われていますので、旅行の際はお気を付けください。
ヘルシンキ市内の空き巣数も掲載されていましたが、Kallio(バーが多い、最近はボヘミアンな地区として知られる)とHerttoniemi(マリメッコのアウトレットストアがあるところ)の空き巣犯罪が多く、Munkkivuori(古いマンションが多く、少し所得の高めの高齢者が多いが、駅はない)は空き巣犯罪がないという興味深い結果になっています。
image : Helsingin Sanomat 11.7.2016
[via Helsingin Sanomat 11.7.2016]
(abcxyz)
そんななか、Helsingin Sanomatがフィンランド国内で発生した空き巣犯の国籍に関する興味深いグラフを出しているのでご紹介します。
(青がフィンランド国籍、オレンジが外国籍)
これによれば、全国の空き巣被害のうち、68.8%がフィンランド国籍、外国籍の割合が31.2%とのこと。首都ヘルシンキが含まれるUusimaa県では60.85%がフィンランド国籍、Keski-Pohjanmaa県(中央フィンランド、例えばVaasaとか)では外国籍空き巣犯が多く78.8%。Kainuu県ではすべてフィンランド国籍、Etelä-Savo(南サヴォ県)ではバランスが取れて50%ずつとなっています。
この記事の中では、この「外国籍」の空き巣犯の多くはバルト三国と、東ヨーロッパの籍の人々。彼らはフィンランドへの移民ではなく、いろいろな国を回って空き巣をしている「旅する空き巣犯」なのです。とはいえ、全体としてみれば68.8%がフィンランド国籍の空き巣犯であるということは興味深いことでしょう。
なお、今回の記事のようにグラフで割合を示すことはできませんが、気候が良く薄着の観光客も多い夏場には、スリ犯罪も増え、「旅するスリ犯」たちもフィンランドにやってくると言われていますので、旅行の際はお気を付けください。
ヘルシンキ市内の空き巣数も掲載されていましたが、Kallio(バーが多い、最近はボヘミアンな地区として知られる)とHerttoniemi(マリメッコのアウトレットストアがあるところ)の空き巣犯罪が多く、Munkkivuori(古いマンションが多く、少し所得の高めの高齢者が多いが、駅はない)は空き巣犯罪がないという興味深い結果になっています。
image : Helsingin Sanomat 11.7.2016
[via Helsingin Sanomat 11.7.2016]
(abcxyz)
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