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2017年7月1日土曜日

ヘルシンキ中央駅広場、何も悪いことしてないのに難民デモも撤去



先日、ヘルシンキ中央駅広場から反移民・ナショナリスト団体Suomi Ensinのデモテントが撤去されました。しかし、同じく中央駅広場にあった難民らによる「Oikeus Elää」(生きる権利)デモのテントも本日撤去されてしまいました。

難民らによるデモテントはデモのルールに従っており、特に何か悪いことをしたために撤去されたというわけではなく、Suomi Ensinによる報復の可能性などがあるため、警察が安全を考慮して撤去を指示したようです。


[via YLE]

(abcxyz)

2016年9月18日日曜日

ヘルシンキビジターズ・ガイドが紹介しないミュールマキの暗い過去



フィンランドの首都ヘルシンキを旅行する際は、無料のヘルシンキビジターズ・ガイド「Hel Yeah!」を手に入れるといいでしょう。ヘルシンキ空港内のインフォ(動画1:18あたりに映っている棚)で手に入れることができます。




ヘルシンキの観光スポットを日本語で解説し、地図も入っている便利な冊子です。そんなビジターズ・ガイド2016年版の79ページには、ヘルシンキ市を少し離れてヴァンター市(空港のある地域)の観光スポットを紹介した「週末をヴァンターで」というページがあります。ページ内で目を惹くのはミュールマキ(Myyrmäki)のミューラル(英語でmural / 壁画)。「ニューヨーク」にかけて「ミュールヨーク」(Myyr York)なんて名前まで付けられています。




でもミュールマキはいったいどんなところなのでしょうか?フィンランド人に訊いてみました。

「ヘルシンキ中心よりも所得の低い人が多く住んでいて、もっと『本当のフィンランド』が見れるところ。中心とは違い家賃も安いし、ヴァンターなので中心行くにも時間もお金もかかるけど、ショッピングセンターもあるし…治安もそんなに良くなくて、15年位前には知り合いが二人別の時にロマたち**に襲われたけどね。」

*ヴァンターからヘルシンキの運賃
ヴァンターは電車の区間をまたぐため、動画9:07あたりを参照のこと

**Suomen romani(英語でもフィンランド語でも本当は「ロマニ」だが、日本語Wikipediaページでは「ロマ」表記):
元々流浪の民だったものがフィンランドに定着したもので、れっきとしたフィンランド人だが、フィンランド系フィンランド人とは異なる文化を持つ。男女ともに白黒の衣装を着用しており、女性のドレスは胴にフラフープが入っているかのような大きさ。たいてい複数人でたむろしており、チームワークで窃盗をしたり暴力を行ったりする一部のロマのせいで悪名が高くなっているが、ロマ内部からも「これはよくない」として改善しようという声も上がっているし、有名なロマの歌手やタンゴキングなども輩出している。偏見を持つのはよくないが、独特の文化や服装からひとくくりにされやすい傾向がある。私の周りにもロマに集団で暴力を振るわれたことのある友人が複数人存在する。日本では「ジプシー」と言ったら理解が早いかもしれないが、これは差別用語に当たるので使用しないように。(また、これとは別に中央駅周辺にたむろし小銭をせびるRomanian romaniもいるが、こちらは最近になってルーマニアからフィンランドに来たロマであり、上記のような白黒の衣装は着ていない。ほかにもブルガリやなど東ヨーロッパからロマも来ている。それらの国々ではロマへの差別が激しく、フィンランドのロマとは違い学校に行ったりなど基本的な人権がないためフィンランドに逃げてきたものとされる。ただ、小銭をせびるロマは人身売買されたもので、元締めが居て集めた小銭を取られるという説もある。)




ショッピングセンターは「Myyrmanni」というところでMyyrmäki駅から渡り廊下を通っていくことができますが、ここは2002年10月に爆弾事件/事故「Myyrmannin räjähdys」が起きたことでも悪名が高い場所です。これはMyyrmanniショッピングセンターの中央で起こり、爆弾を持っていた化学工学を学ぶ19歳の青年を含む7人が死亡、166人が負傷する大惨事となりました。この事件を引き起こした青年は日ごろから爆弾を作って森で爆破させたりしており、どうやら爆弾制作が趣味だったようですが、ショッピングセンターでの爆発に関しては特に犯行声明も遺書などもなく、これが意図的な爆発だったのか、それとも意図しない事故的な爆発だったのかはいまだに謎です。




また、これとは別に、同ショッピングセンターでは(上記の事件/事故とは無関係ではありますが)、事故現場の上は3階にわたる吹き抜けとなっており、時折飛び降り自殺や自殺未遂事件がおきているよう。(まあ、ヘルシンキ中心のショッピングセンターでは5階から地下1階までにわたる吹き抜けがあり、こちらでも時折飛び降りが起きるようですが。)

「10年ほど前はここはほんとに怖かった。まさにニューヨークの地下鉄みたいな雰囲気で、グラフィティだらけで麻薬の注射器の針が落ちてたり、暴れてる人がいたり、酔っぱらいが座ってたり、小便臭かったり…。たぶんヘルシンキ空港からの電車がここを通ることになったから、観光客も空港から中心までの区間の駅をみることになるので綺麗にしようと努力しているんじゃないか。」

今では駅とその周辺の壁がお洒落なグラフィティで覆われ、駅の1階部分には古いピアノが2台置かれて自由に弾けるし、アメリカ風(?)なダイナーもできています。



「いまではもうそう怖くはなくなったね」とのことですが、そんな不思議なミュールマキ。暗い過去を抱えながらも明るい未来を形作ろうと、未だ現在進行形で壁に絵が描かれていっています。勇気を出していってみるのもいいかもしれませんねー。




(abcxyz)

2016年7月12日火曜日

フィンランド国内の空き巣、フィンランド国籍と外国籍の空き巣犯の割合は?

近年多数難民がヨーロッパに流入することに起因して、ここフィンランドでも、一部に犯外国人的な感情を露にするひとが増えてきているようです。外国人が犯罪を犯す率が高い、などという根も葉もないウワサにより扇動される人々も少なくありません。

そんななか、Helsingin Sanomatがフィンランド国内で発生した空き巣犯の国籍に関する興味深いグラフを出しているのでご紹介します。




(青がフィンランド国籍、オレンジが外国籍)

これによれば、全国の空き巣被害のうち、68.8%がフィンランド国籍、外国籍の割合が31.2%とのこと。首都ヘルシンキが含まれるUusimaa県では60.85%がフィンランド国籍、Keski-Pohjanmaa県(中央フィンランド、例えばVaasaとか)では外国籍空き巣犯が多く78.8%。Kainuu県ではすべてフィンランド国籍、Etelä-Savo(南サヴォ県)ではバランスが取れて50%ずつとなっています。

この記事の中では、この「外国籍」の空き巣犯の多くはバルト三国と、東ヨーロッパの籍の人々。彼らはフィンランドへの移民ではなく、いろいろな国を回って空き巣をしている「旅する空き巣犯」なのです。とはいえ、全体としてみれば68.8%がフィンランド国籍の空き巣犯であるということは興味深いことでしょう。

なお、今回の記事のようにグラフで割合を示すことはできませんが、気候が良く薄着の観光客も多い夏場には、スリ犯罪も増え、「旅するスリ犯」たちもフィンランドにやってくると言われていますので、旅行の際はお気を付けください。




ヘルシンキ市内の空き巣数も掲載されていましたが、Kallio(バーが多い、最近はボヘミアンな地区として知られる)とHerttoniemi(マリメッコのアウトレットストアがあるところ)の空き巣犯罪が多く、Munkkivuori(古いマンションが多く、少し所得の高めの高齢者が多いが、駅はない)は空き巣犯罪がないという興味深い結果になっています。


image : Helsingin Sanomat 11.7.2016

[via Helsingin Sanomat 11.7.2016]

(abcxyz)