2019年3月23日土曜日
フィンランド議会選挙がまたしてもハチャメチャな日本風アニメに!内容も日本語音声の質もパワーアップ!
2019年4月14日に行われるフィンランド議会選挙に向けて、またしても国営放送YLEのSNS動画サービス『Kioski』が日本語音声の日本風アニメを公開!
今回も前回と引き続き低投票率に政治家達が立ち向かうという内容。ですが一応なんとなく続き物なので、2017年の地方選、2018年の大統領選の回も事前に見ておくといいかも。
今回は「ハッハッハ、貧弱なフィンランド人達め!」という台詞と共に国会の前に「低投票率」という怪人が現れ、若者達に自分がどの候補者に投票するのかを忘れさせてしまいます。そこに現れた各政党の党首達が現れ日本アニメ風の鮮やかな戦闘スキルで立ち向かいます。今回は前回でもおなじみ『頭文字D』のパロディーで藤原とうふ店ならぬ「孤独ライダー」だけでなく、『ポケモン』のモンスターボールみたいなのも登場。
今回はKioskiが提供する「投票マッチング」ロボも参戦するも歯が立たず、投票マッチングを進化させることで低投票率をやっつけるという流れ。前回よりも日本語の発音のクオリティーが格段に向上してやる気満々です。
さて、今回のフィンランド議会選挙、一体若者の投票率はどれくらいになるでしょうか?
Images captured from: Kioski via Facebook
Source: Kioski via Facebook
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2018年5月27日日曜日
なぜだかフィンランドの左翼党が『新世紀エヴァンゲリオン』OP風に…「新世紀左翼同盟」!
フィンランドではこれまでにもフィンランドの大統領選挙や地方選挙が「日本アニメ風」になった動画が作られてきましたが、今度は『新世紀エヴァンゲリオン』のオープニング風にフィンランドの「左翼同盟」(Vasemmistoliitto)のメンツを映し出した「Neon Genesis Vasemmisto」(新世紀左翼同盟)という動画が作られてちょっとした話題になっています。
この動画をFacebookページに掲載しているのは「勝利2019」という意味の名がついた「Voitto 2019」。「Voitto 2019」のFacebookページによれば、このグループは左翼が選挙に勝ち、緑と赤の政府になることを目指す活動を行う、という団体とのことで、2019年の国会選挙での2党の勝利を応援したいようです。
現在の前の政府は6政党が構成されていたためレインボー政府という呼び名でした。Voitto 2019の述べる「緑と赤」は、「緑の同盟」(Vihreä liitto)と赤色で代表される「左翼同盟」による連立政権が望ましいとしているわけです。与党の価値観が違う場合党が途中で抜けてしまうこともあり(レインボー政権では左翼党が途中で離脱した)緑の党と左翼党の価値観が似ているためスムーズな政治が行われるであろうことから。
2019年の選挙がどうなるかは判りませんが、なぜだか近年はフィンランドの政治と日本アニメの関連性が面白いことになっているようですね。
Image: Facebook
Source: Facebook
(abcxyz)
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2018年1月28日日曜日
フィンランドの大統領選挙が日本風アニメに!(しかも日本語音声!)
今日はフィンランドの大統領選挙日。以前フィンランドの地方選挙をアニメ化していた国営放送YLEのSNS動画サービス『Kioski』が、今度は大統領選挙を日本風アニメ化してます。
やはり前回のもののように「低い投票率」モンスターが現れて、大統領選立候補たちと『ドラゴンボール』風な戦いなどを繰り広げる内容。『北斗の拳』の名台詞「お前はもう死んでいる」、『頭文字D』のパロディーで藤原とうふ店ならぬ「孤独ライダー」(Paavo Väyrynen、ラップランドのケミ出身で
党であるKansalaispuolue/国民党の両党に所属というよくわからない人物。キリスト教グループのメンバーとしてヘルシンキ議員に立候補し当選、現在無所属として大統領選に立候補の変わり者でよく冗談にされる)が登場したり、巨大ロボットも出てくるなど、日本のアニメへの愛に溢れた内容となっています。最後の方では80年代の映画『フットルース』などでおなじみボニー・タイラーの「ヒーロー」(Holding Out for a Hero)のメロディーが流れています。
一応各候補者の台詞は選挙キャンペーン中に各自がよくしていた発言言が元になっています。最後に候補者たちが最近流行のダンスポーズ「Dabbing」(肘の内側に頭をやるポーズ)をキメる中で現大統領Sauli Niinistöのみが別方向を向いているのは、大統領選ポスターで彼だけが明後日の方向を向いているのもあってのことでしょう。
(写真中央のポスターがNiinistö。他の候補者は皆前を向いて写真に写っている。)
選挙期間を通してSauli Niinistö現職大統領が60%前後の高い支持率を(徐々に下がってきてはいるものの)保ってきましたが、さて誰が大統領になるのか。選挙で50%以上の票を集めるとそれで大統領が決まりますが、50%以下だと、得票率の高い二人の間で再度選挙が行われます。
[via Facebook]
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2017年5月8日月曜日
「恋☆カナ」を日本語とフィンランド語で歌うLaura Vanamo
「恋☆カナ」と言うと、フィンランド人にどう聞こえるでしょうか?フィンランド語で「koi」は「蛾」、「kana」は「ニワトリ」という意味なんです。
日本のアニメ『きらりん☆レボリューション』の主題歌として、「月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)」が歌う「恋☆カナ」と言う歌があるのですが、フィンランド語では「蛾鶏」と聞こえてしまう変なサビを持ったこの曲はフィンランドのアニメファンの間でも知られています。
こちらが原曲。
動画はstreetradyより。
さて、『ポップ・アイドル』、『アメリカン・アイドル』などのアイドル発掘リアリティー番組のフィンランド版『Idols』に2008年に出場したLaura Vanamoは番組内で審査員に「恋☆カナ」を日本語で披露。
こちらがその『Idols』出演時の映像。
動画はLoreksより。
残念ながらVanamoは予選こそ通過するもののファイナリストにはなれず。しかし後にVanamoは「Se Tunne (Koi Kana)」として同曲のメロディーにフィンランド語の歌詞を自らつけてPokoRekordsからシングルを発表!それがこちらです。
PokoRekordsから。
(実は私がLaura Vanamoの歌うこの曲のことを知ったのは2010年ごろ。ずっとこの事について書かないと…と思ってかれこれ7年も経ってしまったとは…)
(abcxyz)
日本のアニメ『きらりん☆レボリューション』の主題歌として、「月島きらり starring 久住小春 (モーニング娘。)」が歌う「恋☆カナ」と言う歌があるのですが、フィンランド語では「蛾鶏」と聞こえてしまう変なサビを持ったこの曲はフィンランドのアニメファンの間でも知られています。
こちらが原曲。
動画はstreetradyより。
さて、『ポップ・アイドル』、『アメリカン・アイドル』などのアイドル発掘リアリティー番組のフィンランド版『Idols』に2008年に出場したLaura Vanamoは番組内で審査員に「恋☆カナ」を日本語で披露。
こちらがその『Idols』出演時の映像。
動画はLoreksより。
残念ながらVanamoは予選こそ通過するもののファイナリストにはなれず。しかし後にVanamoは「Se Tunne (Koi Kana)」として同曲のメロディーにフィンランド語の歌詞を自らつけてPokoRekordsからシングルを発表!それがこちらです。
PokoRekordsから。
(実は私がLaura Vanamoの歌うこの曲のことを知ったのは2010年ごろ。ずっとこの事について書かないと…と思ってかれこれ7年も経ってしまったとは…)
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2017年4月21日金曜日
フィンランドを勝手に紹介するアニメーション『スゴいねスオミたん!』第二話のご紹介と解説
相変わらず「フィンたん」らしさも無ければ、フィンランドの紹介にすらなっていない、内容の薄いフィンたんのアニメーション第2話が公開されましたね!フィンランド大使館のウェブサイトではフィンたんを演じる声優達のインタビューも掲載されていますが、結局声優たちも特にこの仕事からフィンランドについて詳しく知ることができたことがないのが彼らのコメントからもわかります。
そんなわけでフィンランドを紹介する楽しいアニメーション、「スオミたん」待望の第二話を作りました!フィンたんのアニメなんかよりずっとフィンランドのことがよく分かるしフィンランド語も出てきます!
前回のキャラクターと今回のキャラクターは違う政治家を風刺したキャラクターではありますが、同じ「スオミたん」としているのは、政治家それぞれがスオミ=フィンランドを代表しているからです。
今回の動画のスオミたんは、公共の道路を民営化しようとしている交通通信省(liikenne- ja viestintäministeriö)の大臣Anne Berner。動画ではAnne Bernerを念頭に置きながらも、国の機関を次々と民営化していく現政府を揶揄しています。
Bernerは出生地はフィンランドながらもスイス人の家庭に生まれた彼女はヘルシンキでドイツ学校に通い、フィンランドで政治の道に入るまではフィンランド国籍も取得していませんでした。政治家としてのBernerは、一期だけ政治家をしたら止める事を公言(Nordic Labour Journal)しており、政治のための政治をする政治家ではなく、ビジネスパーソンとしての自らのキャリアのために政治家をしていることは明白です。
「フィンランドを自分のために利用…じゃなかった、自分をフィンランドのために役立てたいと…」の件は、「20年後どのような大臣として歴史に残りたいか?」という質問に対して「jotka hyödyntävät Suomea laajasti」、「フィンランドを利用する解決(をした大臣)」とのBernerの発言(via HS.fi)から。本当は「jotka hyödyttävät Suomea laajasti」、「フィンランドのためになる解決(をした大臣として歴史に残りたい)」と言いたかったのでしょうが…。家族内ではドイツ語で会話するBernerですが、フィンランド語も完璧に話す彼女がわざと「hyödyttävät」を「hyödyntävät」と言ったのでは(本音が出たのでは)との嫌味な見方もされています。
また国営の空港運営会社Finaviaでの巨額の損失を出した投資に関する調査をBernerが中止させたことで、この投資に関わっているのではないかとの憶測もあります。
日本でも時折見かけるフィンランドのインテリアブランドVallila Interiorは1935年より彼女の家族が経営している会社でもあります。
(abcxyz)
そんなわけでフィンランドを紹介する楽しいアニメーション、「スオミたん」待望の第二話を作りました!フィンたんのアニメなんかよりずっとフィンランドのことがよく分かるしフィンランド語も出てきます!
前回のキャラクターと今回のキャラクターは違う政治家を風刺したキャラクターではありますが、同じ「スオミたん」としているのは、政治家それぞれがスオミ=フィンランドを代表しているからです。
今回の動画のスオミたんは、公共の道路を民営化しようとしている交通通信省(liikenne- ja viestintäministeriö)の大臣Anne Berner。動画ではAnne Bernerを念頭に置きながらも、国の機関を次々と民営化していく現政府を揶揄しています。
Bernerは出生地はフィンランドながらもスイス人の家庭に生まれた彼女はヘルシンキでドイツ学校に通い、フィンランドで政治の道に入るまではフィンランド国籍も取得していませんでした。政治家としてのBernerは、一期だけ政治家をしたら止める事を公言(Nordic Labour Journal)しており、政治のための政治をする政治家ではなく、ビジネスパーソンとしての自らのキャリアのために政治家をしていることは明白です。
「フィンランドを自分のために利用…じゃなかった、自分をフィンランドのために役立てたいと…」の件は、「20年後どのような大臣として歴史に残りたいか?」という質問に対して「jotka hyödyntävät Suomea laajasti」、「フィンランドを利用する解決(をした大臣)」とのBernerの発言(via HS.fi)から。本当は「jotka hyödyttävät Suomea laajasti」、「フィンランドのためになる解決(をした大臣として歴史に残りたい)」と言いたかったのでしょうが…。家族内ではドイツ語で会話するBernerですが、フィンランド語も完璧に話す彼女がわざと「hyödyttävät」を「hyödyntävät」と言ったのでは(本音が出たのでは)との嫌味な見方もされています。
また国営の空港運営会社Finaviaでの巨額の損失を出した投資に関する調査をBernerが中止させたことで、この投資に関わっているのではないかとの憶測もあります。
日本でも時折見かけるフィンランドのインテリアブランドVallila Interiorは1935年より彼女の家族が経営している会社でもあります。
(abcxyz)
2017年4月8日土曜日
投票日を明日に控えるフィンランドの地方選挙が日本風アニメになった(しかも日本語吹き替え!)
駐日フィンランド大使館がフィンたんアニメを作ったからか、はたまた当ブログでアニメーションを作ったから(…では無いでしょうが)か、なぜだかフィンランドの地方選挙を明日に控え国営放送YLEのSNS動画サービス『Kioski』内で、フィンランドの地方選挙戦が日本風アニメ化されてます。
しかも内容はフィンランド人がローマ字を日本語で読み上げているようで、バッチリ日本語。イントネーションが少しわかりにくいところがありますが、そうは言っても内容はGoogle翻訳よりはしっかりしているので、ある程度日本語ができる人が作ったのではないかと思われます。
画的には各党の党首は誰もあまり本人に似ておらず、Juha Sipilä=「シピラ先輩」などは『天空の城ラピュタ』のムスカみたいな見た目に…人々の投票率を下げてしまうモンスター「低いパーセンテージ」はなんだか『ドラゴンボール』のピッコロっぽかったり。
[via Kioski]
(abcxyz)
しかも内容はフィンランド人がローマ字を日本語で読み上げているようで、バッチリ日本語。イントネーションが少しわかりにくいところがありますが、そうは言っても内容はGoogle翻訳よりはしっかりしているので、ある程度日本語ができる人が作ったのではないかと思われます。
画的には各党の党首は誰もあまり本人に似ておらず、Juha Sipilä=「シピラ先輩」などは『天空の城ラピュタ』のムスカみたいな見た目に…人々の投票率を下げてしまうモンスター「低いパーセンテージ」はなんだか『ドラゴンボール』のピッコロっぽかったり。
[via Kioski]
(abcxyz)
2017年3月13日月曜日
フィンランドを勝手に紹介するアニメーション『スゴいねスオミたん!』第一話のご紹介
先日公開されたフィンランド大使館のマスコットキャラ、「フィンたん」のアニメーションが適当すぎて納得がいかなかったので(?)、自分でフィンランドを紹介するアニメーションを作ってみました。
それがこちら、フィンランドを勝手に紹介するアニメーション『スゴいねスオミたん!』です。
フィンたんのアニメが表現できなかったフィンランドの「革新的」、「創造的」、「真面目になりすぎない」、「接しやすい」部分を皮肉と政治批判たっぷりに表現しています。第一話は本ブログでも何度も取り上げてきた「シピラ・ゲート」の話です。
フィンランド語字幕も付いていますのでフィンランド語を学んでいる方もぜひどうぞ。今後どこまで続くかわかりませんが、第二話の構想も練っているところですのでお楽しみに!
なお、「Suomi Finland Perkele」部分は(フィンたんアニメの批判記事でも記した)フィンランド独立100周年記念関連事業「Suomi 100」への風刺。最後の部分はフィンランド人の多くにとってトラウマとして知られるYLE 2の子供番組、『Pikku Kakkonen』の「弱い氷を渡って溺れそうになるクマの回」の最後のトラウマセリフ「Varokaa heikkoa jäätä」(薄い氷には気をつけて)のパロディーとなっています。
こちらがそのトラウマ回。
(abcxyz)
それがこちら、フィンランドを勝手に紹介するアニメーション『スゴいねスオミたん!』です。
フィンたんのアニメが表現できなかったフィンランドの「革新的」、「創造的」、「真面目になりすぎない」、「接しやすい」部分を皮肉と政治批判たっぷりに表現しています。第一話は本ブログでも何度も取り上げてきた「シピラ・ゲート」の話です。
フィンランド語字幕も付いていますのでフィンランド語を学んでいる方もぜひどうぞ。今後どこまで続くかわかりませんが、第二話の構想も練っているところですのでお楽しみに!
なお、「Suomi Finland Perkele」部分は(フィンたんアニメの批判記事でも記した)フィンランド独立100周年記念関連事業「Suomi 100」への風刺。最後の部分はフィンランド人の多くにとってトラウマとして知られるYLE 2の子供番組、『Pikku Kakkonen』の「弱い氷を渡って溺れそうになるクマの回」の最後のトラウマセリフ「Varokaa heikkoa jäätä」(薄い氷には気をつけて)のパロディーとなっています。
こちらがそのトラウマ回。
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2017年3月1日水曜日
フィンランド大使館「フィンたん」が主人公のアニメが適当すぎて見るのが辛い。(追記あり)
7歳のフィンランド人の男の子という設定のフィンランド大使館のマスコットキャラ、フィンたん。フィンランド独立100周年を記念してアニメになりました。でもその第1話の内容が適当すぎて非常に残念です。
ある日フィンたんが道を歩いていると、エアギターコンテストの英語の看板が、その次には携帯投げコンテスト、サウナフェスティバルの看板が登場し、それらにフィンたんが参加する、という内容。幾度となくフィンランドを紹介する日本のテレビ番組が紹介してきた「変な大会」を大雑把に紹介しただけの薄い内容です。フィンランド大使館のマルクス・コッコ報道・文化担当参事官は、今回のアニメの製作について「日本の方々のフィンランドに対する関心をもっと高めたいと思い」作ったと語っていますが、「関心をもっと高めたい」と思うのであればもっと知られていない内容、突っ込んだ内容にすべきだったでしょう。
フィンたんが既に知られた存在であることを逆手に取ったのか、フィンたん自体の紹介は「モイ、僕フィンたん」という以外にはなし。フィンランドという国の紹介すらありませんし、そもそも場所の設定がフィンランドかどうかもエアギターコンテストが終わるまで不明。そもそも英語の看板が立っている時点でオカシイですし、フィンランド人であるはずのフィンたんが(優勝者が切手になるほどの)エアギターコンテストの看板を見て「なにこれ面白そう」というのも変です。携帯会社Nokiaで世界中で名を知られていたこともスルーして最後に写るのは壊れたiPhone。
フィンたんは元々はフィンランド大使館のツイッターアカウントのあだ名でした。ツイッターで使われていた「なう」(今現在していることの後に付けて使用する。英語の「now」から来た)をフィンランド語にした「にゅっと」(nyt)という言葉を流行らせたり、フィンランド語の紹介も積極的にしていました。それなのに、ある意味キャッチフレーズともなった「にゅっと」すら使わず、出てきたフィンランド語の単語は冒頭と最後の「もい」(moi)と「サウナ」(sauna)だけ。ツイッターでのフィンたんの人気は、日本のアニメでフィンランドを代表するキャラクターが登場していることを知っているかという質問に対し「全て把握しております」と答えた事から出たものです。その文脈を全く無視して、後に公募で選ばれたマスコットキャラだけで人気を得ようとしている様子は、ただの張りぼて。フィンたんという人気を生み出した個性を抜きにし、その見た目だけを利用しているわけです。
「フィンランド人の革新的、創造的な部分だけではなく、真面目になりすぎない、接しやすい一面についても知っていただければ」とコッコ報道・文化担当参事官は言っていますが、果たしてこの適当すぎるアニメーションでそのどこが伝わるのでしょう。そもそものツイッターアカウント「フィンたん」が持っていた魅力を持ち合わせていないキャラクターに、魅力のない内容のアニメーションをつけて、何を伝えれるのでしょうか?独立100周年を記念して制作されたアニメがこんな適当な内容で、これを日本語音声とフィンランド語と英語の字幕をつけて世界中に発信して、フィンランドも日本も恥ずかしいとは思わないのでしょうか?
フィンランド人からもこのアニメは「適当すぎる」、「何故iPhone…」、「作った日本人はフィンランドにあまり関心がないのでは」、「予算無かったのかな」、「フィンランド側と日本側でコミュニケーションが取れてなかったのでは」などとのコメントも。更にはこんな意見も。
記念事業が変な事になるのは日本もフィンランドもさほど変わらないのかもしれません。
追記:「Hyvä veliじゃないの?」という意見もフィンランド人から聞かれました。フィンランド大使館のページにも記されているように「今回アニメの総監督・プロデューサーを務めるのは、フィンたんの生みの親でもある糸曽賢志さん」、つまりフィンたんのマスコットキャラを作った人物自らアニメの総監督とプロデューサーを務めているというわけ。なんだか都合が良すぎる気がしないでしょうか?また、もともとフィンたんは100周年事業として「アニメーション化もしくは漫画化を企画」されており、そのストーリーをフィンランド大使館が公募していますが、昨年9月になされているべきその結果の発表はどこにも見当たりません。フィンたんのアニメーションでは放送作家であるという「オンダユウ」氏が担当しています。
追記2:ソース表記が適当とのご指摘がありましたが、「フィンランド人の意見」部分は私がこのアニメーションを見せたヘルシンキ在住のフィンランド人たちの意見です。
YouTube [via フィンランド大使館、東京]
(abcxyz)
ある日フィンたんが道を歩いていると、エアギターコンテストの英語の看板が、その次には携帯投げコンテスト、サウナフェスティバルの看板が登場し、それらにフィンたんが参加する、という内容。幾度となくフィンランドを紹介する日本のテレビ番組が紹介してきた「変な大会」を大雑把に紹介しただけの薄い内容です。フィンランド大使館のマルクス・コッコ報道・文化担当参事官は、今回のアニメの製作について「日本の方々のフィンランドに対する関心をもっと高めたいと思い」作ったと語っていますが、「関心をもっと高めたい」と思うのであればもっと知られていない内容、突っ込んだ内容にすべきだったでしょう。
フィンたんが既に知られた存在であることを逆手に取ったのか、フィンたん自体の紹介は「モイ、僕フィンたん」という以外にはなし。フィンランドという国の紹介すらありませんし、そもそも場所の設定がフィンランドかどうかもエアギターコンテストが終わるまで不明。そもそも英語の看板が立っている時点でオカシイですし、フィンランド人であるはずのフィンたんが(優勝者が切手になるほどの)エアギターコンテストの看板を見て「なにこれ面白そう」というのも変です。携帯会社Nokiaで世界中で名を知られていたこともスルーして最後に写るのは壊れたiPhone。
フィンたんは元々はフィンランド大使館のツイッターアカウントのあだ名でした。ツイッターで使われていた「なう」(今現在していることの後に付けて使用する。英語の「now」から来た)をフィンランド語にした「にゅっと」(nyt)という言葉を流行らせたり、フィンランド語の紹介も積極的にしていました。それなのに、ある意味キャッチフレーズともなった「にゅっと」すら使わず、出てきたフィンランド語の単語は冒頭と最後の「もい」(moi)と「サウナ」(sauna)だけ。ツイッターでのフィンたんの人気は、日本のアニメでフィンランドを代表するキャラクターが登場していることを知っているかという質問に対し「全て把握しております」と答えた事から出たものです。その文脈を全く無視して、後に公募で選ばれたマスコットキャラだけで人気を得ようとしている様子は、ただの張りぼて。フィンたんという人気を生み出した個性を抜きにし、その見た目だけを利用しているわけです。
「フィンランド人の革新的、創造的な部分だけではなく、真面目になりすぎない、接しやすい一面についても知っていただければ」とコッコ報道・文化担当参事官は言っていますが、果たしてこの適当すぎるアニメーションでそのどこが伝わるのでしょう。そもそものツイッターアカウント「フィンたん」が持っていた魅力を持ち合わせていないキャラクターに、魅力のない内容のアニメーションをつけて、何を伝えれるのでしょうか?独立100周年を記念して制作されたアニメがこんな適当な内容で、これを日本語音声とフィンランド語と英語の字幕をつけて世界中に発信して、フィンランドも日本も恥ずかしいとは思わないのでしょうか?
フィンランド人からもこのアニメは「適当すぎる」、「何故iPhone…」、「作った日本人はフィンランドにあまり関心がないのでは」、「予算無かったのかな」、「フィンランド側と日本側でコミュニケーションが取れてなかったのでは」などとのコメントも。更にはこんな意見も。
そもそもSuomi 100/フィンランド独立100周年記念関連事業は適当なものが多すぎる。独立100周年記念プログラムの一部となっている夏に行われる音楽イベント「Vuosisadan Kulttuurigaala」に音楽アーティストを無料で演奏させようとしているんだけど、別に寄付するから無料で演奏してとかじゃなくて、来場者のチケットで収益を得るイベントなので問題になっている。このフィンたんのアニメも100周年記念事業の適当さをよく表せているんじゃないか。
記念事業が変な事になるのは日本もフィンランドもさほど変わらないのかもしれません。
追記:「Hyvä veliじゃないの?」という意見もフィンランド人から聞かれました。フィンランド大使館のページにも記されているように「今回アニメの総監督・プロデューサーを務めるのは、フィンたんの生みの親でもある糸曽賢志さん」、つまりフィンたんのマスコットキャラを作った人物自らアニメの総監督とプロデューサーを務めているというわけ。なんだか都合が良すぎる気がしないでしょうか?また、もともとフィンたんは100周年事業として「アニメーション化もしくは漫画化を企画」されており、そのストーリーをフィンランド大使館が公募していますが、昨年9月になされているべきその結果の発表はどこにも見当たりません。フィンたんのアニメーションでは放送作家であるという「オンダユウ」氏が担当しています。
追記2:ソース表記が適当とのご指摘がありましたが、「フィンランド人の意見」部分は私がこのアニメーションを見せたヘルシンキ在住のフィンランド人たちの意見です。
YouTube [via フィンランド大使館、東京]
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2015年4月5日日曜日
laputa 天空の城「ラピュタ」はフィンランド語では別の意味に?
laputa (らぷた) ― 天空の城「ラピュタ」 じゃなくて 「違法駐車の罰金を車のワイパーに挟む行為の命令形」

ジブリ映画『天空の城ラピュタ』(フィンランド語のタイトル『Laputa – linna taivaalla』)に出てくる「ラピュタ」の作中のスペルは「Laputa」となっており、フィンランド語版でもそのままの表記ですが、フィンランド語での「laputa」には別の意味があります。
・車の違法駐車を取り締まるために罰金の紙をワイパーのところに挟む行為「laputtaa」の命令形
・メモをとる行為「laputtaa」の命令形
・「alahan laputtaa」で「あっちに行け」
などと言った意味となっています。

ジブリ映画『天空の城ラピュタ』(フィンランド語のタイトル『Laputa – linna taivaalla』)に出てくる「ラピュタ」の作中のスペルは「Laputa」となっており、フィンランド語版でもそのままの表記ですが、フィンランド語での「laputa」には別の意味があります。
・車の違法駐車を取り締まるために罰金の紙をワイパーのところに挟む行為「laputtaa」の命令形
・メモをとる行為「laputtaa」の命令形
・「alahan laputtaa」で「あっちに行け」
などと言った意味となっています。
2014年5月10日土曜日
フィンランドで放映された『セーラームーン』はスウェーデン語吹き替え版だった
フィンランドでは昔、日本のアニメ『セーラームーン』がテレビで放映されていたそうです。でも放映されていたのはフィンランド語の吹き替え版ではなく、スウェーデン語*の吹き替え版にフィンランド語の字幕がついたものだったよう。そのスウェーデン版オープニングを見てみましょう。
*スウェーデン語もフィンランドの公用語。
スウェーデン語で歌われているスウェーデン版オープニングでした。なお、英語で歌われる北米版の『セーラームーン』はこんな感じ。
こう聴き比べると、スウェーデン語版は北米版よりもオリジナルの日本版に近い感じですね。
フィンランドでの放送時には、一度日本語版音声に字幕がついたエピソードが放映されたこともあったらしく、その時には「変な声だな」と思った視聴者が多かったんだとか。日本の女性の声がスウェーデン/フィンランドの女性の声よりも高い事もあって、日本語版の声優陣の声の高さに違和感を感じたのでしょうね。
ちなみに、日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』(原作はスウェーデン)のフィンランド放映版はというと…気になる方はこちらの記事をお読みあれ:「日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』のフィンランド版」
*スウェーデン語もフィンランドの公用語。
スウェーデン語で歌われているスウェーデン版オープニングでした。なお、英語で歌われる北米版の『セーラームーン』はこんな感じ。
こう聴き比べると、スウェーデン語版は北米版よりもオリジナルの日本版に近い感じですね。
フィンランドでの放送時には、一度日本語版音声に字幕がついたエピソードが放映されたこともあったらしく、その時には「変な声だな」と思った視聴者が多かったんだとか。日本の女性の声がスウェーデン/フィンランドの女性の声よりも高い事もあって、日本語版の声優陣の声の高さに違和感を感じたのでしょうね。
ちなみに、日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』(原作はスウェーデン)のフィンランド放映版はというと…気になる方はこちらの記事をお読みあれ:「日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』のフィンランド版」
2011年6月25日土曜日
日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』のフィンランド版
スウェーデンの女性作家の子供向け物語『ニルスのふしぎな旅』を元にした日本のアニメ『ニルスのふしぎな旅』は、フィンランドでも80年代頃から放送されており、今でも子供向け番組として放送されています。
でもこのフィンランド版はちょっと変わってるんです。劇中で登場人物たちがしゃべっているところは、フィンランド版では吹替えされていないのです。その代わりに女性ナレーターが絶えずキャラクターがその時点で感じていることを話していきます。だからニルスたちが口をパクパクさせていても聞こえてくるのは女性ナレーターの声だけ。でも注意して聞いてみれば、その声の後ろでキャラクターたちが何か喋っているのが聞こえてきます。でもそれは日本語ではなさそう…どうもニルスたちはドイツ語(オーストリア・ドイツ語?)を喋っているよう。どうやらフィンランド版はドイツ語吹替版を元に作られているようです。
でもこのフィンランド版はちょっと変わってるんです。劇中で登場人物たちがしゃべっているところは、フィンランド版では吹替えされていないのです。その代わりに女性ナレーターが絶えずキャラクターがその時点で感じていることを話していきます。だからニルスたちが口をパクパクさせていても聞こえてくるのは女性ナレーターの声だけ。でも注意して聞いてみれば、その声の後ろでキャラクターたちが何か喋っているのが聞こえてきます。でもそれは日本語ではなさそう…どうもニルスたちはドイツ語(オーストリア・ドイツ語?)を喋っているよう。どうやらフィンランド版はドイツ語吹替版を元に作られているようです。
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