2017年8月19日土曜日
フィンランド、トゥルクの刺殺事件翌日、犯人もまだ特定されていないにも関わらず移民反対デモが行われようとしている
トゥルク(Turku)での殺傷事件が起きた翌日。
まだ、犯人が「外国人風の見た目」との報道しかないにもかかわらず、事件の発生したトゥルクでは移民反対デモが行われようとしています。
このデモはSuomi Ensinの主導者であるマルコ・デ・ヴィットという人物が主導しているものですが、本人はFacebookが使えない(アカウント停止されているため)代理人がイベント主催者になっています。Suomi Ensinはフィンランドのナショナリズムムーブメントで、このブログでも取り上げていますし、ヘルシンキ中心で彼らのテントを見たという人もおられるかもしれません。なおこのナショナリズム団体の主導者であるマルコ・デ・ヴィット自身はオランダ出身の人物・・・。
なお、この移民反対デモに反対するデモもトゥルクで行われるとのこと。そこではマルコ・デ・ヴィットをおちょくる曲が流される予定とのこと。
また、首都ヘルシンキにある国会議事堂前でも移民反対デモが計画されています。
昨日も書きましたが、「外国人風の見た目」であるからと言ってフィンランド人ではないとは限りませんし、逆に「フィンランド人風の見た目」であってもフィンランド人だとは限りません。病院に運ばれた被害者の中には一人は花を買うために現場に来ていたイラク出身の移民、一人はスウェーデン人の観光客もいました。彼らはどちらも犯人を止めようとして刺されています。
被害者にイラク系の人がいるためか、現地のイラク系コミュニティも被害者追悼のために集まるイベントを予定しています。
Source: Facebook
(abcxyz)
2017年7月1日土曜日
ヘルシンキ中央駅広場、何も悪いことしてないのに難民デモも撤去
先日、ヘルシンキ中央駅広場から反移民・ナショナリスト団体Suomi Ensinのデモテントが撤去されました。しかし、同じく中央駅広場にあった難民らによる「Oikeus Elää」(生きる権利)デモのテントも本日撤去されてしまいました。
難民らによるデモテントはデモのルールに従っており、特に何か悪いことをしたために撤去されたというわけではなく、Suomi Ensinによる報復の可能性などがあるため、警察が安全を考慮して撤去を指示したようです。
[via YLE]
(abcxyz)
2016年3月13日日曜日
連載・さらば福祉国家 首都大規模デモ:与党党首らに「私たちは絶対屈しない!」
昨日、政府の「節約政治」に反対するデモが行われたと書きましたが、デモ参加者によれば、その時のシュプレヒコールはこちらでした。
「Soini、Stubb、Sipilä、私たちは絶対に屈しない!」この3つの名前はフィンランドの与党三党の党首たちの名前、(Timo) Soini, (Alexander) Stubb, (Juha) Sipiläのことです。
「Perussuomalaiset / 真のフィンランド人党」党首 Timo Soini 外務大臣
「Kansallinen kokoomus / 国民連合党」党首 Alexander Stubb 財務大臣
「Suomen Keskusta / フィンランド中央党」党首 Juha Sipilä 総理大臣
このデモには1万人が集まったそう(と伝え聞くものの、一応Yleは「警察の見積もりでは8000人程度」としています。ただ、警察の見積もりはフィンランドではどのデモに対しても少なく見積もる傾向があるそう)。フィンランドの人口は約550万人なので、これは非常に大きなデモです。例えば昨年のTTIP反対デモは1000人集まっています(AFP曰く。Yleの報道では800人)。
フィンランド人ですら今の政府には希望が持てない今、果たして次期全国選挙の2019年までに国はいい方向に変わっていけるでしょうか?
政府としては、現在悪い立場にいる人たちがお互いに怒りの矛先を向けあうようになればいいとみているのでしょう。これのいい例は何かというと、世界の多くの国で状況が悪くなると政治が右翼的になる傾向がみられることです。本当の問題点を覆い隠し、例えば国内にいる移民や帰化した人、外国に憎しみを注ぐような党(例えば真のフィンランド人党とか)に人気が出るのです。
または、例えば高齢者と学生が互いに、「高齢者は年金もらいすぎだ!」、「若者は学生支援金もらいすぎだ!」などといがみ合う状況になれば、立場の悪い低所得者の負担が高くなっているにもかかわらず、高所得者の負担は低くとどまっている状況が隠されるというわけです。日本でも、中国や韓国など近隣諸国に国民の視点を向けさせようとする日本の現政府や、それに加えて国民にとっては直接関係のない芸能問題などを政治よりも大きく取り上げるメディアなども同じ事でしょう。
今回のデモでは、そんな状況にある学生、若者、失業者、高齢者、障がい者、皆が一丸となって政府に立ち上がったデモということで、私の周りではこのデモを高く評価する声が聞かれます。
なお、今回聞かれたシュプレヒコールは実は昨年にも叫ばれていたものです。昨年11月、すでに大学から節約することが決まっていた状態で、ヘルシンキ大学が式典のスピーチに財務大臣であるStubbを招待しました。教育から節約するという公約違反に、大学教授も含め1000人以上首になるかもしれない、そんな中でこの「節約」に責任のある財務大臣Stubbがヘルシンキ大学にスピーチのために招待されることが、大学の学生と職員たちの怒りを買いました。学生たちは大聖堂側のロビーでデモをしており、その時に使われたシュプレヒコールもこれと同じ「Stubb, Soini, Sipilä, emme alistu ikinä!」でした。
(abcxyz)
「Soini, Stubb, Sipilä, emme alistu ikinä!」
「Soini、Stubb、Sipilä、私たちは絶対に屈しない!」この3つの名前はフィンランドの与党三党の党首たちの名前、(Timo) Soini, (Alexander) Stubb, (Juha) Sipiläのことです。
「Perussuomalaiset / 真のフィンランド人党」党首 Timo Soini 外務大臣
「Kansallinen kokoomus / 国民連合党」党首 Alexander Stubb 財務大臣
「Suomen Keskusta / フィンランド中央党」党首 Juha Sipilä 総理大臣
このデモには1万人が集まったそう(と伝え聞くものの、一応Yleは「警察の見積もりでは8000人程度」としています。ただ、警察の見積もりはフィンランドではどのデモに対しても少なく見積もる傾向があるそう)。フィンランドの人口は約550万人なので、これは非常に大きなデモです。例えば昨年のTTIP反対デモは1000人集まっています(AFP曰く。Yleの報道では800人)。
フィンランド人ですら今の政府には希望が持てない今、果たして次期全国選挙の2019年までに国はいい方向に変わっていけるでしょうか?
政府としては、現在悪い立場にいる人たちがお互いに怒りの矛先を向けあうようになればいいとみているのでしょう。これのいい例は何かというと、世界の多くの国で状況が悪くなると政治が右翼的になる傾向がみられることです。本当の問題点を覆い隠し、例えば国内にいる移民や帰化した人、外国に憎しみを注ぐような党(例えば真のフィンランド人党とか)に人気が出るのです。
または、例えば高齢者と学生が互いに、「高齢者は年金もらいすぎだ!」、「若者は学生支援金もらいすぎだ!」などといがみ合う状況になれば、立場の悪い低所得者の負担が高くなっているにもかかわらず、高所得者の負担は低くとどまっている状況が隠されるというわけです。日本でも、中国や韓国など近隣諸国に国民の視点を向けさせようとする日本の現政府や、それに加えて国民にとっては直接関係のない芸能問題などを政治よりも大きく取り上げるメディアなども同じ事でしょう。
今回のデモでは、そんな状況にある学生、若者、失業者、高齢者、障がい者、皆が一丸となって政府に立ち上がったデモということで、私の周りではこのデモを高く評価する声が聞かれます。
なお、今回聞かれたシュプレヒコールは実は昨年にも叫ばれていたものです。昨年11月、すでに大学から節約することが決まっていた状態で、ヘルシンキ大学が式典のスピーチに財務大臣であるStubbを招待しました。教育から節約するという公約違反に、大学教授も含め1000人以上首になるかもしれない、そんな中でこの「節約」に責任のある財務大臣Stubbがヘルシンキ大学にスピーチのために招待されることが、大学の学生と職員たちの怒りを買いました。学生たちは大聖堂側のロビーでデモをしており、その時に使われたシュプレヒコールもこれと同じ「Stubb, Soini, Sipilä, emme alistu ikinä!」でした。
(abcxyz)
2016年3月12日土曜日
連載・さらば福祉国家 今週はヘルシンキで三つも大規模なデモが
今週は3つもデモが行われました。デモはフィンランド語で「mielenosoitus」です。
まずは学生支援関連のもの。現政権の予定では、学生支援金が下がり、受給期間が短くなり、学生ローンの条件が悪くなり、これに反対するデモでした。
二つ目は、昨日、数百代のトラクター、数千人の農家が全国からSenaatintori(ヘルシンキ大聖堂の前のとこ)に集まってデモをしているのです。これはロシアへの経済制裁と、農作物の値下がり、昨年よりも農場の収入は平均40%下がるとみらており、そのうえ、今年の農業支援金がまだ出ていないことが決め手となって行われたデモだそうです。なおこのヘルシンキでのデモに合わせ、全国でこれを支援するデモも行われたよう。
前回の国会選挙で議員数を14増やし、総理大臣を選出したフィンランド中央党。フィンランド中央党は1964年まで「maalaisliitto / 田舎連合」という名前で、田舎が空っぽにならないための対策や、学校が田舎にもあるようにしたり、田舎を生かそうとする保守的な党です。農業者はKeskustaに票を入れるというイメージがありますが、現政府には農業者にも不満があるよう。
「俺たちがいないとお前らも食うもんがないだろ!」というデモなわけです。これに対しSipilä首相は「メッセージは受け取りました」と語ったそう。
そして三つ目、今日行われたデモは今の政府の「節約政治」に反対するデモでした。学生、失業者、高齢者、障がい者など、もうすでに悪い状況にある人に対する節約政治をやめてほしい。「節約」自体に反対しているのではなく、多くの人はどこで節約しているかに納得できていないのです。
[via Yle, via Yle]
(abcxyz)
まずは学生支援関連のもの。現政権の予定では、学生支援金が下がり、受給期間が短くなり、学生ローンの条件が悪くなり、これに反対するデモでした。
二つ目は、昨日、数百代のトラクター、数千人の農家が全国からSenaatintori(ヘルシンキ大聖堂の前のとこ)に集まってデモをしているのです。これはロシアへの経済制裁と、農作物の値下がり、昨年よりも農場の収入は平均40%下がるとみらており、そのうえ、今年の農業支援金がまだ出ていないことが決め手となって行われたデモだそうです。なおこのヘルシンキでのデモに合わせ、全国でこれを支援するデモも行われたよう。
前回の国会選挙で議員数を14増やし、総理大臣を選出したフィンランド中央党。フィンランド中央党は1964年まで「maalaisliitto / 田舎連合」という名前で、田舎が空っぽにならないための対策や、学校が田舎にもあるようにしたり、田舎を生かそうとする保守的な党です。農業者はKeskustaに票を入れるというイメージがありますが、現政府には農業者にも不満があるよう。
「俺たちがいないとお前らも食うもんがないだろ!」というデモなわけです。これに対しSipilä首相は「メッセージは受け取りました」と語ったそう。
そして三つ目、今日行われたデモは今の政府の「節約政治」に反対するデモでした。学生、失業者、高齢者、障がい者など、もうすでに悪い状況にある人に対する節約政治をやめてほしい。「節約」自体に反対しているのではなく、多くの人はどこで節約しているかに納得できていないのです。
[via Yle, via Yle]
(abcxyz)
2015年4月19日日曜日
約1000人がヘルシンキの大通りをデモ行進した、EU版TPP、「TTIP」反対デモの様子(動画と写真)
4月18日にヘルシンキではTTIP(環大西洋貿易投資協定)反対のデモが行われました。言ってみればEU版のTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)にあたるものです。
国よりも企業が力を持ってしまう(それだけの問題では無いけど)TTIPやTPP。反対する人は数多くおりEUではすでに100万人以上が反対に署名しています。詳しくは読者の皆さんの判断に委ねるとして、デモの様子をお伝えします。
4月18日にはヘルシンキだけでなく、世界中でデモが行われ、日本でも同日TPP反対デモが行われたようです。
YLEの伝えるところによるとヘルシンキのデモには800人(AFPによれば1000人)ほどが参加。Kamppiの前の広場からEsplanadi公園を回って、Kansalaistoriまで行進しました。現在フィンランドで行われている国会選挙に立候補している人たちも何人かデモの中に見られました。
デモが始まる前には、スーツ姿の人がTTIP賛成派の人のふりをして演説、言われるがままに騙された人々が目隠しをして登場。その後「みんな目を覚ましましょう!」と目隠しを取って行進が始まりました。




行進を先導するのはその日の朝完成したという巨大な木馬。もちろん「トロイの木馬」を表しています。


短いものの動画も撮影したのでご覧あれ。



警察に付き添われ(騎馬隊も!)デモ隊は平和裏に進んでいきました。


最後に、英語のTTIP反対動画と、日本語で初音ミクが謳うTPP反対動画も掲載しておきましょう。
(abcxyz)
国よりも企業が力を持ってしまう(それだけの問題では無いけど)TTIPやTPP。反対する人は数多くおりEUではすでに100万人以上が反対に署名しています。詳しくは読者の皆さんの判断に委ねるとして、デモの様子をお伝えします。
4月18日にはヘルシンキだけでなく、世界中でデモが行われ、日本でも同日TPP反対デモが行われたようです。
YLEの伝えるところによるとヘルシンキのデモには800人(AFPによれば1000人)ほどが参加。Kamppiの前の広場からEsplanadi公園を回って、Kansalaistoriまで行進しました。現在フィンランドで行われている国会選挙に立候補している人たちも何人かデモの中に見られました。
デモが始まる前には、スーツ姿の人がTTIP賛成派の人のふりをして演説、言われるがままに騙された人々が目隠しをして登場。その後「みんな目を覚ましましょう!」と目隠しを取って行進が始まりました。




行進を先導するのはその日の朝完成したという巨大な木馬。もちろん「トロイの木馬」を表しています。


短いものの動画も撮影したのでご覧あれ。



警察に付き添われ(騎馬隊も!)デモ隊は平和裏に進んでいきました。


最後に、英語のTTIP反対動画と、日本語で初音ミクが謳うTPP反対動画も掲載しておきましょう。
(abcxyz)
登録:
投稿 (Atom)