2012年3月15日木曜日

フィンランドのグリーンピースが福島原発被害者のメモリアルデモ行進

グリーンピースを始めとするフィンランドの自然/環境NGO団体、5団体が3月15日に首都ヘルシンキのヘルシンキ大聖堂前の広場「Senaatintori」にて、午後6時から7時まで(日本時間16日午前1時かな)キャンドルデモを行うようです。

このキャンドルデモは、福島原発による被害者の追悼デモだとのことですが…。フィンランドの知り合い曰く:
福島原発でいったい何人死んでんだよ。何百人って死んじゃいないだろ?地震や津波で2万人以上死んでるってのに、原発だけにこだわるなんてアホか。グリーンピースがメディアの注目を集めたいってだけだろ。

参加するのは、グリーンピース、Suomen Luonnonsuojeluiitto(フィンランド自然保護協会)、Maan ystävät(FoEフィンランド/Friend of the Earthのフィンランド支局)、Natur och Miljö(フィンランド自然環境協会/名前からしてスウェーデン系ぽい)、 Luonto-Liitto(自然リーグ?)の5団体。Facebookのイベントページでは、すでに188人が「参加」、343人が「多分参加」を表明しています。

そのイベントページにも「このイベントと関係ない2万3000人もの犠牲者を忘れるな」、「そうだ、原発関連で死んだのは4人くらいだろ」などのコメントが。

(以下、フィンランド語をGoogle翻訳で英語にしたものを訳してるという事を頭において読んでくださいね。)

グリーンピースフィンランドはそれに対して「コメント有難うございます。このキャンドルデモを3月11日に予定しなかったのはまさにそのためで、放射性物質が大気に放出された3月15日をデモの日にしたのです。日本政府は573人が原発関連で死亡し、3万5000人が家から避難しなければなりませんでした。自然災害を軽視しているわけではありません。」などと返信。

それに対して「573人っていう数字がこれを(読売英語版記事)元にしているなら、この数字を出したのは政府ではなく各地の市政機関だし、死亡原因は直接原発事故にあるわけではない。原発事故で癌が増える可能性もあるがRensselaerの教授も(Peter F. Caracappa, Ph.D., CHPによる「福島事故:放射能放出とそ摂取のもたらす影響の可能性」に関する英語のpdfファイル)100程度だろうとしている。」というコメントが。

グリーンピースフィンランド「幸運なことに、癌はあまり増えはしないようです。それに573人が放射線の被害で死んだわけではありません。避難が大きな負担となったのです。そして、それは事故の直接の被害です。失ったものの価値はさし測るのが難しいことです。例えば、すべての農作物や家畜は避難元で運命を迎えなければいけません。日本政府の作業チームは、災害のコストを2000億ユーロ(今のレートで約22兆円、震災復興予算は23兆円だからそのことか)と見積もっています。被害に合われた方々を記憶すると共に、このようなリスクを犯す価値があるのか、という意味合いも込めたデモです。」とかなんとか。

つまり、原発反対デモに福島原発の犠牲者を持ちだしてドラマチックにしようとしているわけなのですが…やっぱり気になるのは原発の犠牲者を全面に持ち出すなら、震災自体の犠牲者に対するメモリアル行進もしろよってところですよね。

ちなみに、キャンドルは持参です。

追記:在フィンランド日本大使館は、イベントに感謝して式典を開き、グリーンピースを招待したようです。その時の様子を写した写真がFacebookページで見られます。

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