フィンランド政府与党のPerussuomalaiset(真のフィンランド人党、以下PS)に、人種差別的な発言で知られるJussi Halla-Aho党首が新たに選ばれたことは昨日お伝えしたばかりですが…。これを受けて、Suomen Keskusta(フィンランド中央党、以下Kesk)党首で首相であるJuha Sipiläと、Kansallinen kokoomus(国民連合党、以下Kok)党首で財務大臣のPetteri Orpoは、もう政府にPS党を入れることはできないという合意に達しました。つまり、政府解散です。
Halla-AhoはPS党をより国家主義的で欧州懐疑主義的な方向に導くつもりだと話していました。(YLE)
SipiläとOrpoは共にツイッターで以下のようなツイートをしています。
話し合いが行われた。Kesk/Kok議会グループへの我々の共同提案は:Halla-aho率いるPS党と協力する余地はない。
Keskustelut käyty. Yhteinen esityksemme Kesk./Kok. eduskuntaryhmille: ei edellytyksiä jatkaa yhteistyötä Halla-ahon johtaman PS:n kanssa.
— Juha Sipilä (@juhasipila) 2017年6月12日
Keskustelut käyty. Yhteinen esityksemme Kesk./Kok. eduskuntaryhmille: ei edellytyksiä jatkaa yhteistyötä Halla-ahon johtaman PS:n kanssa.
— Petteri Orpo (@PetteriOrpo) 2017年6月12日
後にHalla-AhoはFacebookにて、現政府は2015年にPS党が政府に入った当時の政府政方針や難民方針に従うべきだなどとSipiläとOrpoとの話し合いで伝えたと述べています。しかし、これに対しSipiläは今よりも厳しい移民方針にすることは不可能だと答えたそう。(追記:難民に対する政府の方針という緩い枠組みの中で、Halla-Ahoはもっと厳しくすべきと言っている。別に元の政府方針が今より厳しいはずだったというわけではなく、あくまでもHalla-Ahoは同じ枠組みの中でもっと厳しくすべきと言っているだけ。 YLE)
PS党を政府から追い出せば国会の議席数の過半数に足りなくなるので、KeskとKokは政府を作り直さなければ法案が通せなくなります。KeskとKokは現在の野党を政府に入れようとするでしょうが、それが無理であれば国会解散し、総選挙となるでしょう。
そこら辺の詳細も前回の投稿に記してありますので今後どうなるか気になる方はどうぞ。
なおRuotsalainen kansanpuolue / Svenska folkpartiet(スウェーデン党、以下RKP)のAnna-Maja Henriksson党首は、既に政府を作り直すなら政府に入る交渉をする準備があると述べています。(YLE)また、Kristillisdemokraatit(キリスト教民主党、以下KD)も交渉準備はあるとのこと。両政党がKesk/Kokに加われば、101/200議席となり過半数は超えますが、RKP、KDどちらの政党も無条件で政府に入るつもりは無いようで、あくまでも交渉の準備があるとのことのよう。
国会解散の権限を持つNiinistö大統領は「ひとまずは現国会で迅速に新政府を」としながらも、総選挙も可能だとしています。(YLE)
[via YLE]
(abcxyz)
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