このブログでも、そして楽しいYouTubeアニメシリーズ『スゴいねスオミたん!』でも取り上げてきたSipilägate(シピラゲート)の一端を担い、世界報道自由ランキングでフィンランドの順位を落とすきっかけともなったフィンランド国営放送YLEの編集局長Atte JääskeläinenがYLEを辞めることになりました。
ジャーナリズムの道徳監視組織JSN(Julkisen sanan neuvosto)は、フィンランド語時事問題部門の編集局長JääskeläinenとYLEのやり方が間違っていると今年3月に批判。それを受けてYLE自らこれを調査し、その結果、Jääskeläinenをトップに持つ行政かのようなリーダーシップが良くないと内部で判断しました。
5月28日付のHelsingin Sanomat朝刊に掲載されたインタビューにて、JSNにもYLEの調査でもあなたが間違っているとされているが、なぜ認めないのか訊かれ「組織としてのYLEとその方針は彼らが決めるわけでなく、YLEはJSNに入りたいから入っているわけで、JSNがYLEの方針を決めつけようとするならYLE自ら組織を作ることになるかも。」などと答えました。同日彼はこんなツイートをしています。
Hei. Aamun Hesarin jutusta: Se ei ollut edes vihjaus. Ei Yle tietenkään ole JSN:stä lähdössä mihinkään.
— Atte Jääskeläinen (@attesakari) May 28, 2017
やあ。今朝のHelsingin Sanomatの記事ですが、そういう意味の暗示ではなかった。YLEはもちろんJSNを出ようとしているわけではない。
Aamun Hesarin jutusta: Tarkoitin heitollani alleviivata vain, että päätösvalta Ylen journalismista pitää olla Ylellä.
— Atte Jääskeläinen (@attesakari) May 28, 2017
私が言ったことでただYLEのジャーナリズムの方針を決める力はYLEにあるべきということを強調したかっただけです。
IltasanomatもYLEもこのツイートを記事に引用。Iltasanomatは「これはただの皮肉だった」との本人からのコメントも掲載しています。Jääskeläinenはこれらの記事をリツイートした後にこんなツイートをしています。
Sanotaan se nyt suoraan: Mokasin varomattomalla lausunnolla vakavassa aiheessa. En halua horjuttaa JSN:n asemaa. Haluan vahvan JSN:n.
— Atte Jääskeläinen (@attesakari) May 28, 2017
正直に言います。私は真剣な話題の中で熟考せず発言をしてしまった。それは間違いでした。私はJSNの立場を崩そうとしているわけではない。私は強いJSNが欲しい。
そして翌日29日、YLEからJääskeläinen辞任のお知らせが発表された。
今回のJääskeläinenの辞任に関しては、YLE理事会がJääskeläinenと相談しての決定であり、別に辞任しろとかそういう話があったわけではないとも話しています。辞任に関してのJääskeläinenからのメッセージには
「私のYLEの中の立場より、社会の中のYLEの立場の方が大切だから辞任します。」
などと書いてあるんですが…みんなそう思ってたから最初から辞めろって言ってたんだよ…
image by me
[via Twitter,YLE]
(abcxyz)
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