フィンランドの首都ヘルシンキとそ周辺地域の公共交通機関を管理する会社HSL(Helsingin seudun liikenne)のサイトでは、バスや電車、トラムの時間をチェックできるようになっています。でもそれだけではありません、公共交通機関を使うことで環境への負担をどれだけ減らせるかもひと目で分かるようになっているんです。
環境問題が声高に叫ばれ、「マイカーよりも公共交通機関の方が環境にやさしい」と言われても、具体的にマイカーを使った場合と公共交通機関を使った場合で、どれくらい環境への影響が違うのかは、考えてパッと分かるものでもありませんよね。
でも、このHSLのサイトで路線検索をすると、その区間を自家用車で移動した場合と公共交通機関を使った場合のCO2排出量がひと目で分かるようになっているんです。
例えば、ヘルシンキから飛行場のあるヴァンター・ヘルシンキ空港まで検索してみるとこんな画面が現れます。
右側に青いバスと車のアイコンが見えますね。バスを使った場合、CO2排出量は1.3kg、車を使った場合は3.2kgになるということがひと目で分かり、アイコン下のバーでも視覚的にその差がわかるようになっています。
また、青い「i」マークの「Further information」をクリックすれば、その距離を自転車で移動した場合やバスで移動した場合の消費カロリーと、それをチョコレートの数に換算したもの(!)まで表示されます。
今回の場合、18.5kmを歩けば、3881 kJ / 927 kcalでチョコレート18かけら分。同じ距離を自転車で移動すれば、1938 kJ / 463 kcalでチョコレート9かけら分だとのことです。どうページでは、「Annual emissions per commuter trip」1年間この区間を通勤した場合のCO2排出量も表示されます。
視覚的にも環境への負担/公共交通機関を選択することで減らすことの出来る負担が認識できて、面白い仕組みですね。
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